お弁当づくりから気づいた「本当に大切なこと」

1. 予想外のリクエスト

先日、数ヶ月ぶりに子どものお弁当を作る機会があって。
長男に「何かリクエストある?」と聞いたら、予想外すぎる答えが…

「東京メトロ銀座線のマークがいい!」
キャラクターでもなく、動物でもなく、まさかの路線マーク。その瞬間「えっ、銀座線?」って思いながらも「どうやって作ろう?」と、頭の中は大忙しだった。

簡単に見えるのに

長男がリクエストした東京メトロ銀座線は、縁取りのない黄色い円の中にアルファベットのGが書いてあるマーク。
わたしが住む地域には走っていない路線。日常で目にするものでもない。
「幼稚園のお友達にも伝わらないんじゃ...?」なんて思ったけど、リクエストどおり作ることに!

シンプルな円形のマークなのに、それがまた難しい!
キャラクターなら多少形が崩れても「まぁ可愛いから許す~」ってなるけど、シンプルな図形は少しでもバランス崩れると一発で何のマークか分からなくなる…

試行錯誤の時間

完璧な円を作るために、懐かしの製図用コンパスを引っ張り出して、クッキングシートに円を描き、それを切り取ってテンプレートにした。

黄色い円の部分は卵ふりかけで表現。
でも「お弁当袋振り回したらふりかけが円の外に流れちゃうんじゃ...?」と心配になって、黄色い円の外側には小さな"防波堤"みたいな山も作っておいた。

見た目はシンプルな黄色い円なのに、その裏側には想像以上の時間と労力が隠れているという。
完成した時、わたしは思わず苦笑いしたほどだった。

対照的な作業

そんな中、就園前の次男も「お弁当たべる!」とわたしにアピール。
仕方なく次男用には「ちいかわ」のお弁当を作ることに。海苔を切って目や口をつけていく。

こっちは見た目も可愛くて華やか!なのに数分で完成。

両方のお弁当を見比べて「この時間と労力の差って何...?」と自問自答。正直、長男のお弁当は「労力に見合わないし、微妙だった...」と感じた。


2. 心の中のモヤモヤと気づき

価値観のズレ

完成したお弁当を長男に見せたら、目をキラキラさせて「わぁ!銀座線だ!」って大喜び。予想以上の反応で、彼の顔は満面の笑みだった。

その瞬間、私の中で何かが"カチッ"とハマった感じがした。

無意識のうちに「労力に見合わない」「映えない」みたいな、自分基準の価値観でお弁当を評価してたことに気づいた。

見失っていた本質

長男の喜ぶ顔を見て、はっとした。
わたしがお弁当を作る本当の目的って何だったっけ?

それは「長男に喜んでもらうこと」だったはず。その本質的な目的を、どこかで見失っていたみたい。

みんなが分かる華やかなキャラ弁よりも、相手が心から喜ぶものを作ることの方が、ずっと価値があると再確認できた瞬間だった。


3. 日常に活かすには

誰のための行動なのか?

この体験から学んだことは、仕事でも人間関係でも活かせると思う。

1. 判断基準を「自分の価値観」ではなく「相手の喜び」に置いてみる

2. SNSや他人の評価を気にしすぎず、本来の目的に立ち返る

3. 見た目や効率だけじゃなく、相手の心に届く気持ちを大切にする

情報が多く振り回されやすい今の時代だからこそ、こういった根本に立ち返る時間って重要だと思う。


4. 本当の価値の再発見

相手の純粋な反応は、わたしたちが忘れがちな「本当の価値」を思い出させてくれる。

「タイパ」とか「コスパ」って言葉が錯綜する現代。
完璧さや効率性を追求するあまり、「誰かを喜ばせる」っていう単純だけど本質的な喜びを見失わないようにしたいなって思った。

これ、恋愛にも仕事にも当てはまるよね

恋愛でも似たようなことない?
相手が喜ぶことよりも「ここ話題だから流行に乗っておこう」とか考えて、相手の気持ちを置き去りにしちゃうとか。

仕事でも「これ地味な作業だしあんまり評価されなさそう」って思う業務より、目立つプロジェクトに時間を使いたいって思うけど、誰かの仕事を確実に助ける地味な作業こそ、実は本当の価値を生み出しているとか。

誰かからの「ありがとう、助かった」って一言に「地味だけど、やって良かった」なんて思えた経験、きっとあるよね。

自分が疲弊しすぎないために、自分の気持ちを大事にする必要もあるのは大前提として、

時には立ち止まって「これって誰のため?何のため?」って考えることも大事なのかも。


5. まとめ

一見シンプルな銀座線マークのお弁当作りから、「本当の価値」について深く考えさせられた。
相手が喜ぶ顔を見たとき、すべての苦労が報われる瞬間があるんだよね。

わたしたちって、無意識のうちに自分の価値観や周りの評価基準で物事を判断しがち

でも時には立ち止まって、「本当の目的は何だっけ?」って自問することの大切さを、改めて学んだ気がする。

目的がズレている最中は、自分では意外とそのことに気づかないもの。
みんなが日常の中で「これをやるのは誰のため?」って、時々立ち返るきっかけになったら嬉しいな。


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