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「キャシアン・アンドー」3話の展開を振り返り

ディズニープラスで配信中の「スター・ウォーズ」のドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」第3話の展開を振り返ります。記事は視聴済みの方に向けた内容となっています。またドラマの性質上、映画作品のエピソード1〜6 と「ローグ・ワン」の視聴済前提にもなっています。あらすじは「さわりだけ」を意識してなるべくサプライズ要素や結末は書かないよう心がけていますが、完全なネタバレ回避にはなっていませんので映画作品も含めて、未視聴の方はくれぐれもご注意下さい。

第3話「報いの音」

逃走資金確保のためマックスに頼んで呼び寄せたルーセンは、既にキャシアンの情報をプリ・モアよりも詳しく知っていました。キャシアンとの対面時には彼の家族(父親=おそらくマーヴァの夫クレム)のことまで。

一方、シリルとモスク分隊長率いるプリ・モアの戦闘部隊がフェリックスに到着。彼らの揚陸艇は一見クローン戦争でクローン軍が使っていた旧共和国のLAAT/iガンシップに見えますが、プリ・モア戦闘部隊独自の船「機動戦略ポッド(タック・ポッド)」です。サイズも小ぶりで、その輸送にも使われた兵員輸送船や社屋ともどもシンプルな面構成でユニークです。

フラッシュバック・パートではマーヴァとの関係が徐々に明らかになり、現在の出来事とオーバーラップして序盤のクライマックスへと展開していきます。

4話配信直前に公開されたトニー・ギルロイとディエゴ・ルナのインタビューでは、1話冒頭の事件は彼の過ちであり、罪を犯した事ををきっかけにルーセンの仲間となることで再び新たな人生を歩まざるをえなくなってしまったという事のよう。
何にせよケナーリでマーヴァと邂逅してから保安員二人を殺害するまでにどういう人生を送っていたのか、なぜ妹を捜していたのかは依然気になるところです。

また公式サイトのトリビアによると、フラッシュバック・パートはクローン戦争開戦前とのこと。

このエピソードのフラッシュバックは、クローン戦争前の共和国末期の時代で、マーヴァとクレムは接近してくる共和国フリゲートによるサルベージ作業の妨害を心配しています。輸送船の死亡した乗員は、後の分離主義同盟に関係するシンボルマークのある制服を着ています。後にケナーリへの渡航は環境破壊を理由に、帝国によって制限されることになります。

公式サイト3話トリビア

そうなるとあの出来事は「エピソード2 クローンの攻撃」と「エピソード3 シスの復讐」の間ではなく「エピソード1 ファントム・メナス」後の話のようで、キャシアンの年齢も設定が変更される可能性があります。
演じるディエゴ・ルナが現在42歳ということで、20歳過ぎを演じるにはちょっと無理があったので帳尻を合わせるためかもしれません。

ちなみに公式サイトのキャシアンの紹介ではマーヴァとの出会いは9歳となっていて、仮にクローン戦争開戦直前(22BBY)に設定すると4話におけるある証言とも差異が生じます。

謎が増え続けるキャシアンアンドー
公式サイトの情報ではマーヴァとの出会いは9歳のとき

マーヴァがキャサを眠らせる際に、独立星系連合の者と思われた乗員を「共和国の人間」と言っていたので「どういうことだろう」とは思いましたが、独立星系連合発足以前かまだ彼らが表立った活動をする前のことのようです。

銃撃戦

「スター・ウォーズ」シリーズでの銃撃戦のシーン、「顔を出した人間同士の撃ち合い」は基本的にありませんでした。反乱軍とストームトルーパー、マンダロリアンとクローントルーパーによる銃撃戦などはありましたが、どちらか一方が必ずマスクをしています。あるいはバトル・ドロイドであったり、視聴者に子供が含まれる事を考慮してか表現としては避けられてきました。(日本の特撮番組でもお馴染みですね。)

親心ある演出で私は長年評価している部分であり(たしかルーカスが意図的にそうしていると何かで読んだ記憶が)、この事はスピンオフのアニメやドラマでも踏襲されてきたのですが「キャシアン・アンドー」では初めて生々しい銃撃戦のシーンが登場。主要人物が暴行されて流血したり銃殺される場面もありました。第1話でのキャシアンの殺人もそうですが、これまでのルールを破り「明確に大人をコア・ターゲットにした」という事なのかもしれません。にも関わらず、第3話に登場したタック・ポッドのレゴが商品化されていたりする事については少し疑問に思う部分はあります。


どうやら3話づつのアークで進行するようなので、次回振り返りは6話終了後にまとめての予定です。設定が込み入っていたり、翻訳も省略や意訳があって誤認されていそうな事も多いのでじっくり考察・解説します。


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