スター・ウォーズ関連 非公式ガイダンス集
これまで公開した『趣味が高じて作ったスター・ウォーズ関連の「非公式ガイダンス」』を改めてまとめまてみました。元々は子供に向けて作ったものですが、自分用の資料として内容を拡充しました。映画や配信サービスなどで初めてスター・ウォーズ関連作品を見て魅力を感じていただけた方のための資料となるように、翻訳される書籍や公式な情報発信がとても少ない日本での「スターウォーズ」の普及に僅かでも役立てばと考えています。
あらすじは基本的に結末やサプライズ要素の記載は避けて「さわりだけ」を意識していますが、完全なネタバレ回避にはなっていませんのでご注意下さい。
時系列順にエピソードを並べ、描かれた出来事の内容や経緯・相互関係の思い出しのための資料とすることを目的にしつつ、補足情報は初心者向けを意識して作っています。
使用しているベクターアートは全て公式素材を参考にした私の二次創作です。
※「スター・ウォーズ」未体験の方はぜひ先にこちらを参照下さい。(追記)
クローン・ウォーズ
5年程前に「クローン・ウォーズ」に興味を持った当時小学生の息子に向けて作ったのがきっかけです。
「クローン・ウォーズ」は話数が多い事に加えて時系列が前後するエピソードがあるため解りやすくまとめてあげようと作ったものです。もとはタイトルタブが時系列順に並んでいるだけのものでした。私も初見時は戸惑った部分でしたが、時系列の前後はエピソード4から始まったスター・ウォーズの特徴の一つでもあります。(なお、息子には趣味の強要はしておらず、いまは違うものに興味関心を持っています。親としては世界の色々なものを見知って欲しいと思っています。)
「クローン・ウォーズ」は原作者ジョージ・ルーカスが最後に手掛けた「スター・ウォーズ」作品であり、映画作品の、特にエピソード1〜3の内容を補完/補強する名作シリーズです。昨今のスピンオフ映像作品の基礎を築きました。
制作した非公式ガイダンスは昨年の初公開時からバージョンアップを重ね、今月「完全版」として再頒布。(更新 2023/8/20)
反乱者たち
当初は「クローン・ウォーズ」とあわせて統合ガイダンスとしていましたが、「クローン・ウォーズ」部分を完全版として独立させたので、元のガイダンスから「反乱者たち」部分を抜き出して再構成。当初時系列にタイトルが並ぶだけの簡易版を公開していましたが、2023年5月に完全版が出来上がりましたので公開します。ドラマ「アソーカ」に向けて未視聴の方には視聴ガイダンスとして、また昔見たという方には各エピソードの思い出し用にどうぞ。
マンダロリアン
公開順としてはこちらが最初でした。
シリーズ初の実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」の魅力を掘り下げて伝えたいと思い制作しました。この作品をきっかけに「スター・ウォーズ」を知ったという方も多いので、そうした新規ファン向けを意識して作成しています。
劇中でクロスオーバーのあるドラマシリーズ「ボバ・フェット」の情報を追加して更新もしています。
フォールン・オーダー
銀河帝国が成立し、ジェダイ騎士団崩壊後の世界で元ジェダイ・パダワンのカルが騎士団再興の使命を託され銀河の各地を冒険します。ゲーム好き&プリクエルに思い入れのあるスター・ウォーズのファンにはぜひプレイしてもらいたい2019年発売の傑作アクションゲームです。続編の製作も決定しています。
ゲームはプレイ中でも難易度を変更できますので、難しいなと感じたら躊躇なく下げることをお薦めします。
バトルフロント II
2017年発売の多人数対戦が売りのアクション・シューティング・ゲームの第2作ですが、帝国軍の女性将校の運命を描くシングルプレイヤーモードがあります。
『エピソード6 ジェダイの帰還』の「エンドアの戦い」から、『マンダロリアン』でも言及された「シンダー作戦」、そして「ジャクーの戦い」を経て『フォースの覚醒』に至るまでの時代を舞台に展開するストーリーを紹介しています。
レジスタンス
「クローン・ウォーズ」の制作にも参加したポリゴン・ピクチュアズによる日本発のアニメシリーズ「レジスタンス」のガイダンスです。
「クローン・ウォーズ」監督のデイブ・フィローニらが描く続三部作の裏側で展開していた物語です。個人的には続三部作の世界観では映画本編よりも好きな作品です。続三部作(映画作品)よりも積極的な過去作とのクロスオーバーも見所です。
ファンの間でも視聴している方が少ない印象ですが、平和が続き軍縮を進めながらも辺境の治安維持に苦慮する新共和国の隙をついてファーストオーダーが台頭を始める様子が丁寧に描かれています。主人公カズは「おはスタ」や「仮面ライダーリバイス」「THE FIRST SLAM DUNK」 桜木花道役で活躍の木村昴さんが演じられています。
スター・ウォーズ ビジョンズ
「スター・ウォーズ」を題材に日本のアニメスタジオが制作したインスパイア系短編アニメーションをまとめたアンソロジー作品です。
シリーズは既存のスター・ウォーズ作品の世界観や設定に囚われず自由な発想で作られている点が大きな特徴です。資料ではこのアンソロジーをより深く楽しむための見所や、本家作品との設定の差異などを解説しています。
フリーメーカーの冒険
子供向け/非正史作品と侮れない傑作アニメシリーズです。
過去、レゴ世界ベースのメタパロディ多めの作品はありましたが、本作はスター・ウォーズの外伝をレゴに演じさせている趣向で、壮大なオリジナルストーリーが展開する点は本作の特徴になっています。レゴ作品だから、と敬遠している多くのスター・ウォーズ・ファンにお薦めしたい作品です。
※現在ディズニープラスでは配信停止中。再開の折にはぜひ。
バッド・バッチ
2021年のスター・ウォーズの日から配信開始されたスピンオフアニメシリーズ「バッド・バッチ」では帝国樹立直後の混乱期を、突然変異のクローン部隊「クローンフォース99」の視点で描いています。「クローン・ウォーズ」の最終章的な位置づけでもあり、様々なクロスオーバーエピソードが展開。
ボバ・フェット
2021年末〜2022年2月まで配信されたドラマシリーズ「ボバ・フェット」の情報を紹介しています。この作品は特に回想シーンを用いて描かれる時期や出来事、また20年前のコミックやゲームを含む他作品からの引用も多く、難度の高い内容でした。理解に役立つ情報を可能な限りピックアップしています。
オビ=ワン・ケノービ
ユアン・マクレガーとヘイデン・クリステンセンが再びオビ=ワンとアナキンを演じた2022年に配信のドラマ「オビ=ワン・ケノービ」のガイダンスです。キャラクターの相関、劇中の省略された展開の補足や見落とされやすい伏線部分、過去のスピンオフとの関係など解説しています。
キャシアン・アンドー
2022年配信開始、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のキャラクターの一人「キャシアン・アンドー」を主人公とした映画の前日譚ドラマシリーズです。各アークごとのキャラクター相関と、吹替と字幕の翻訳をベースに終盤の重要な台詞を直訳に近い形で再翻訳したものを掲載。
テイルズ・オブ・ジェダイ
2022年秋に配信された「クローン・ウォーズ」の外伝的アニメシリーズです。SWCE2023ではシーズン2の製作も発表されました。各エピソードの映画や「クローン・ウォーズ」の時系列や出来事との関連を紹介しています。
アソーカ
2023年夏に配信されたアソーカ・タノを主人公としたドラマシリーズです。マンダロリアンと時代を共有し、シーズン2の制作も発表されました。
マンダロリアン・サーガの最終章となる映画作品にも合流すると考えられる重要な作品です。
スター・ウォーズの50年
こちらはジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」構想に着手する直前の1970年からの50年間の「スター・ウォーズ」にまつわる現実世界での主な出来事をざっくりまとめた資料です。
なお「スター・ウォーズ」自体は2022年5月25日に公開45周年を迎えます。
こちらは主に混乱しがちな日本と米国本国での過去作品のリリース時期確認用に作りました。専門書やネットで把握しようとすると時間もお金も掛かるので特に「スター・ウォーズ」に興味を持ち、こうした情報を探している人に届けば良いなと思います。
※2014年以降の正史スピンオフ書籍については別の資料としています。
歴史について更に詳しく知りたい方は以下の書籍がお薦めです。
解析本は間違いがあったり、後々違う話が公式や公式に近いところから出てくる事もありますから、様々な情報をもとに多角的に見知るのが良いと思います。
スター・ウォーズはいかにして宇宙を征服したのか(パブラボ)
スター・ウォーズ論(NHK出版)著者 河原一久さんのnoteはこちら
スター・ウォーズ禁断の真実(洋泉社)
メイキング・オブ・スター・ウォーズ(ShoProBooks)
ソニーマガジンズやヴィレッジブックスの「アート・オブ〜」シリーズ
過去の企画展の図録やメイキング本
昨年思い立ってnoteで記事を作り始めました。趣味と実益(宣伝)も兼ねていますが、きっかけは去年〜一昨年と「もっと積極的に発信していかないと知って欲しいところに届かない」という当たり前の事を思い知らされる場面が多かった事でした。
また「日本は(創作の現場においても)『スター・ウォーズ』の認知度・理解度・普及度がとても低い」と痛感したこともあって、結局のところ9割が趣味の「スター・ウォーズ」記事になってしまいました。趣味というよりセルフセラピーに近いかもしれません。
今回この記事にまとめた非公式ガイダンスは全て最近バージョンアップしています。既にお持ちのものがあれば、ぜひ最新版と差し替えてご確認下さい。
引き続き新作の情報をまとめていけたらと思っています。※あくまで趣味です。