ヨガ（マインドフルネス）の指導者養成コースの選び方

ヨガ（マインドフルネス）は科学的に心身の健康に良いことが明らかになってきています。

よって、

現代社会においてヨガ（マインドフルネス）はますます重要な存在になる

と確信しています。

だから、ヨガインストラクターを目指すということは（私自身は）非常に素晴らしいことだと思っております。以下はヨガ界に深く携わっている私の単なる一見解ではありますが、そういったヨガインストラクターを目指す方々のお役に少しでも立てれば幸いです。

まず、私が常々感じるのは、ヨガインストラクターと対面するお客様との「信用関係」そのものがヨガの空間を作っている、という点です。

商材が空間だという意味で、私はヨガを「究極の接客業」だと思い至っています（宗教性を排除したマインドフルネスのことを特に述べています）。

何が言いたいのかと言うと、インストラクターを目指す方々は「心地のいいヨガ」をお客様に提供したいと思って、どこかのヨガ教室の指導者養成コースで一つ一つの細かい所作を磨こうとしていると思うのですが、心地のいいヨガの大半は、その

インストラクターの信用性（対峙するお客様との信用関係）

で大部分が決まっている、ということです（私の見解です）。

ということは、

巷の色々なヨガ教室で提供されている指導者養成コースで学べることには限界がある

ということです。しかしながら、かといって、指導者養成コースを受講しなくても良い、と言っているわけではありません。むしろコースで学ぶべきこともあります。何を学ぶか。それは「最低限、お客様にケガをさせないようなヨガのやり方を学ぶ」ということだと思い至っています。現実問題、けがをさせてしまっては元も子もありませんので。

これが私の見解です。そう考えると、「どのヨガ教室の指導者養成コースに入ろうか」という問いの答えがおのずと出てきます。

答え：ある程度名の知れた、かつ高額ではない指導者養成コースを選ぶ。

と言うことです。或る程度名の知れたところですと、ケガをしにくいヨガのノウハウが蓄積されている、と期待できるからです。

「高額ではない」と言う点ですが、「けがをしにくいヨガを学ぶ」以上のことを、大金を支払ってまで学ぶ意義がもうすでに存在しない、ということです（宗教性を排除したマインドフルネスの場合です。私の見解です）。私の肌感覚で申しますと、

一通りの指導者養成コースが30時間以内程度、20万円以内程度

が妥当な線であるように感じます。目的は、何回も言うように「けがをしないヨガを教わる」と言う点です。

また、最初はお友達をお客様と想定して練習をするということで良いと思いますが、本物のお客様を集めて初めて行うヨガに対しては、結局はそのインストラクター自身の「覚悟」が全てです。要は、

「覚悟」だけは、指導者養成コースで身に着くような代物ではない

ということが言いたかったのです。

すでにヨガインストラクターで、小さなヨガ教室を運営されている方で、運悪くお客様が来ない日もあるかもしれません。

そのようなときは自信をなくし、「細かいヨガの所作がなっていないのかなあ」と思い至って色々な指導者養成コースを再受講する、という方も多いと思います。

しかし、そうするよりも、自分自身の今までの生き方や考え方を振り返り、自分らしさとはどういうものか？どういう方にどういうヨガを提供したいのか？ということを瞑想・座禅しながらじっくり考え続ける（ヨガインストラクターなら瞑想もされますよね！？）。

これが、お客様との信用関係を構築するための最も大切な第一歩だと確信しています。何故なら、

ヨガの商材はあなたとお客様が作る「空間」そのもの

ですので。

ヨガインストラクターは、自身の身一つでお客様に精神的リラックスを与えられるとても素敵なお仕事だと思います。ヨガインストラクターを目指している方、或いは今もうすでに活動されている方々を心より応援しております。