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秋が深まってくるにしたがって、悩ましくなるのが落ち葉です。
風がゴオッと一吹きすると、宇治の我が家のぐるりも落ち葉でいっぱいになってしまいます。
こまめに掃除をしないと、小庭も道もあっという間に葉っぱに埋もれてしまうし、飛び散ってご近所に迷惑をかけることもになりかねません。
せっかく集めた落ち葉、なんかに役立てることはできないものでしょうかね。

一昔前ならば焚き火をして、ついでに焼き芋なぞ楽しんだことでしょう。
燻る火をちょいちょいとつついて、ほくほくの芋をほじくり出す。
少し焦げ目のついた皮ごと、ぱくっとふたつに割ると香りゆたかな湯気が……。
こういうのが季節の風情というものなんでしょうね。

かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
きたかぜ ぴいぷう ふいている

「たきび」歌詞 : 巽聖歌(1944年/昭和16年)

とても大好きな歌です。
とくに北風が「ぴいぷう」と吹く表現が子どもの頃から好きでした。
この歌は昭和16年の秋、ラジオの子供向け放送で流すために作られました(今の「みんなのうた」みたいなめのでしょうね)。
でも、その直後に太平洋戦争がはじまりました。焚き火は攻撃の標的になるとして禁止になり、この歌もすぐに放送されなくなったそうです。

庭の落ち葉(すみがき たけし, 2024)

今は戦時中ではありませんが、防火上の懸念があったり、煙が周囲への迷惑になったりするため、自宅の庭といえども住落ち葉焚きをすることは難しくなりました。だから焚き火の焼き芋もまた難しくなりました。

あと心配なのが落ち葉の色。
ここ数年、てきめんに色が悪くなってきていますね。
うちのヤマボウシの葉ももう少し赤く色づいて散ったものですが、今ではいきなり茶色く枯れて、はらはらと落ちてきます。
少しずつ、自宅周りの環境も変わってきているのがしれません。

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