大河ドラマ感想「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」
前回、駿河屋たちにボコボコにされた後、「吉原細見」を見て起死回生の策を思いついた蔦重。
さて、吉原細見を使って、どう吉原に客を呼び込むのか。
・吉原細見を使って吉原に客を呼ぶ
蔦重は「吉原細見」という本を使って吉原に客を呼び込むことを思いつきます。吉原細見とは、吉原の遊女を紹介するガイドブックのようなもの。
そいつの序文をかの有名な「平賀源内」に書いてもらおうとします。
そうすれば、吉原細見は売れて吉原の評判も良くなる筈、という蔦重の見立てでした。
平賀源内という人は、レオナルド・ダ・ヴィンチみたいにマルチな才能を持った人だったんです。
決して、エレキテル作っただけの発明家ではなかったんですよ。
・平賀源内を探せ
蔦重は知り合いの貸本屋の主人「鱗形屋孫兵衛(うろこがたや まごべえ)」に吉原細見の序文を源内に書いてくれるよう頼みにいきます。
蔦重が探して依頼することを条件に承諾してもらえました。
早速、源内を探しますが・・・ちーとも見つかりません。
立ち寄りそうなところはすべて当たってみますが、みんなハズレ。
困った蔦重は、知り合いの遊女「花の井」に相談します。
すると、「田沼様に引き合わせてもらうというのはどうでしょ」みたいなことを言われました。ムチャ言うなよ!
しかし、「田沼様」という言葉にピンをきた蔦重。
江戸市中の便所(雪隠)の前で、意次のことを出してきた謎のオジサンを思い出します。
そのオジサンなら源内の居所を知っているかも、と思い探しにいきます。
・銭内との出会い
この前の便所の前にいくと、そのオジサン見つかりました。
「小田新之介」とかいう浪人を連れてました。
オジサンは、源内先生の居所を教える代わりに吉原にいきたいと言い出します。
吉原なら勝手知ったるところ、新之介と一緒に連れていくことに。
そのオジサン、銭がないからなんとか銭内とか名乗りました。ダジャレか。
途中で「南鐐二朱銀」の話になりました。
田沼様が金と銀を統一するため発行した貨幣だ、と説明する銭内さん。
つか、あんた銭持ってんじゃん。
ちなみに、江戸時代は「金・銀・銭」の三貨制度で、東は「金遣い」、西は「銀遣い」となっていました。
意次の金貨と銀貨を統一する、という政策は画期的だと思いますね。
東と西で使う貨幣が違っていたら、経済発展の阻害になりますから。
南鐐二朱銀の発行は正鵠を得た政策だったのですが、次の老中松平定信が発行停止にしてしまいます。余計なことを。
江戸城で意次は上役の「松平武元(まつだいら たけちか)」に金の重要性を説きます。
しかし、保守的な武元は「口を開けば金・金と、恥を知れ!」と一喝します。この人頑固そうだな・・・。
これには意次も平伏するしかありません。
あと、武元さんのまゆげすごいな。
・花の井の協力で源内の了承を取り付ける
銭内さん、吉原の松葉屋がいいと言うので、そこでおもてなしすることに。
ん? 瀬川つうのは誰のことですか?
蔦中がおもてなししますが、銭内はちーとも満足してないようですよ。
遊女や料理を出しても満足してくれない銭内さん。
しまいには、「この世のものとは思えない天女のような遊女」を要求してきます。
ここにきて、蔦重も一杯食わされたのではないか、と思い出します。
あ、客の人が銭内を源内先生とか言ってる。
銭内の正体こそ平賀源内その人なのでした。知ってたけど。
蔦重は強引に吉原細見の序文を書いてくれるの頼みこみます。
でも源内先生は気が乗らないよう。
そして、源内は有名な男色化だと判明!
つか、大河ドラマで「男色」という言葉ははじめて聞きましたね。
蔦重を「いい男だな」と言ってくるありさま。
BLは別に求めてませんが。
そこへ、花の井が男装してやってきました。
源内先生、その趣向が気に入ったようで、蔦重は退散させられました。
瀬川つう人は、源内の家に出入りしていた歌舞伎役者がなんかの名前みたいですよ。
一夜を花の井を過ごして、源内先生喜んで吉原細見の序文を書いてくれました。やったぜ!
蔦重は花の井といい信頼関係が築けたみたいです。
協力者ができましたね。
鱗形屋孫兵衛の了承も得て、新しい吉原細見作りにいそしむ蔦重。
なんか、売れたら鱗形屋に利益だけかっさらわれそうな嫌な予感が・・・。
・蔦重の因縁の相手が初登場
場面は変わって一橋家の当主「一橋治済(ひとつばし はるさだ)」に子(後の徳川家斉)が誕生したので、その祝いの席に御三卿の親族や幕府老中たちが招かれていました。
その中には、「田安賢丸(たやす まさまる)」という田安家の少年がいました。
この少年こそが後の松平定信なのでした。
蔦中因縁の相手ですね・・・。
あと、一橋治済という人は名前は聞いたことありますが、どんな人かはよく知りませんね。
賢丸は治済と意次が能面をつけて人形師の扮していたことを、説教しにかかります。武士のやることではないと。
治済は歯牙にもかけていない様子で、なにを怒っているのか、といった感じです。
ただ、武元さんだけは感服したようです。
泰平の世が続いて、武士の風紀が乱れまくっていたことがわかりますね。
蔦重は無事、平賀源内に吉原細見の序文を書いてもらうことができました。
あとはこれを売りまくって吉原に客を呼び込みましょう。
育ての親の駿河屋と一波乱ありそうですが・・・。
ここから徐々に本業の出版業の仕事をやっていくのかな。