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居眠り磐音02

 居眠り磐音の二巻です。
藩の騒動に巻きこまれ、江戸で浪人暮らしをすることになった磐音。
江戸・深川での暮らしを通じて多くの知り合いができました。
仕事が稼ぎにならなくて懐は寒いですが・・・。
一巻の最後で怪我を負ってしまいましたが、ちゃんと治ったのでしょうか。

・またもや柳次郎との仕事


 磐音の怪我は良くなったようですが、米も味噌もお金もないという状態に。
そんなときに柳次郎さんが仕事をもってきてくれました。
持つべきものは友ですね、いい知り合いができました。ふかし芋くれましたし。
内藤新宿まで遠いところいって、やくざの喧嘩の助っ人という仕事をします。
賭場の利権争いで二派のやくざが争っているところでした。

 なかなか両者がぶつかってくれないので、ワザと両者を争わせることに。
二派のやくざが争って稼ぎになるかと思ったら、奉行所が出張ってきてしまいました。
奉行所の狙いは両者を争わせて潰し合いをさせ、溜めこんだ金子をいただくことにありました。おい!
年番方与力の「笹塚孫一」という御仁の企みだったのでした。

 おかげで、磐音と柳次郎の稼ぎは雀の涙ほどになってしまいました、あちゃ~。
でもまあ、笹塚さんを助けて恩を売って知り合いになれたからよかったかな。
その後の話で、磐音が笹塚さん頼っていたし。
しっかし、この与力の笹塚さんはお金が大好きな人だな。
ぶんどった金を探索費に当てていると言っていますが、いくらか自分でくすねてるんじゃないの?
腹黒与力の笹塚さんの登場でした。

 あと、婆さんがやっている変な店で、磐音は兎の肉を食ってましたね。
兎の肉って食べれたんだ・・・なんか、ものスゴい味がしそう。

・後味の悪い金的銀的での仕事


 「金的銀的」という賭け矢(そういう店があるのか)の店で用心棒として働くことになった磐音。
5人組の矢場荒らしがでてきたので、そいつらに対処するための用心棒です。
金的銀的の「おきね」と矢場荒らしの「おかる」が賭け矢勝負。
しかし、おきねが緊張のあまり矢を外してしまい、おかるの勝利。五十両を取られてしまいました・・・。
でも、磐音の計略で矢場荒らしたちを退け、五十両を取り戻しました。頼りになるぜ。
だが、逆恨みした矢場荒したちによって、磐音と知り合いになったおきねが殺されてしまった! ひでえことしやがる!

 おきねとはいずれおいしいものを食べにいく約束をしていました。
怒った磐音は笹塚さんに頼んで、矢場荒らしたちの根城を探り当てます。
そして、全員叩っ斬りました。居眠り磐音を怒らせると恐いな・・・。
ちなみに矢場荒らしたちの溜めこんだ金子は、笹塚さんがしっかりいただきましたとさ。

・知り合いの上野伊織殺される


 磐音は、修学会という藩の勉強会で知り合いになった「上野伊織」という人物と再会します。
伊織は、磐音たち三人が巻きこまれた事件には裏があって、何者かが用意周到に企んだことではないか、と言い出します。
何? あの事件は何者かが企んだことだったのか?
そうなると、黒幕は関前藩の実権を握っていて、磐音たちの改革に反対していた家老の宍戸文六とかいうジジイじゃないのか?

 伊織の言葉に磐音もあの事件には裏があったのではないか、と思うようになります。
その後、何度か伊織と落ち合って情報交換をします。
そのなかで、磐音は宍戸派が影響力をもってきたこと、関前藩に隠れた多額の借財があること、を知ることになります。まだ借金あったのかよ。
由蔵さんが調べてくれました。今津屋さんと知り合いになってよかったですね。

 そして、宍戸派が集まった宴の日に、伊織が藩邸に忍びこんで藩の借財の文書を探してみることに。嫌な予感。
しかし、その宴の翌日に伊織は惨殺され川で死体となって見つかりました・・・。
磐音は、傷口から兄弟弟子の「入来為八郎」の仕業ではないかと推測します。
入来はかつて修学会の仲間でしたが、どうも宍戸派の一味だったようです。

 権造親分の力を借りて、さらわれた幸吉を助け出した後、入来とお付きの黒河内を待ち受けます。
黒河内は磐音の長屋に忍びこんで警告の文を置いていったヤツです。
そして、入来と白熱した兄弟弟子対決をして見事勝利! 逃げようとした黒河内も斬って捨てました。
磐音は、この二人を斬って伊織の仇を討つとともに、宍戸派に宣戦布告したのでした。

・その他諸々


 宍戸派に宣戦布告した磐音ですが、これからどうやって戦うつもりなのでしょう。
関前藩で誰か味方になってくれる人がいればいいのですが、今のところいなさそうですね。
知り合いで頼りになりそうな伊織も殺されてしまいましたし。
どうする、磐音!

 おこんさんに続いて柳次郎さんにも磐音の素性を話しましたね。
今回、二回柳次郎さんと仕事をして、信頼関係ができたのですね。いい相棒になりそうです。
武左衛門の旦那の怪我は無事治ってました。
磐音の危機を救ってくれるという仲間思いの一面を見せてくれましたね。ただの飲んだくれ浪人ではありませんでした。

 火箸使いの泥亀の米次とかいうやくざ野郎を始末するために、権造親分の力を借りることになってしまいました。
なんか、磐音は権造親分とも関わりになっていくようです。
やくざだけどあまり憎めない人ですね。

 磐音が幸吉にてんぷらをおごっていましたね。
田沼時代のこのころ、てんぷら屋が出始めたみたいです。定着するのはもっと後みたいですが。
江戸時代、てんぷらは江戸っ子のファストフードでしたからね。今に繋がる食べ物がでてきました。
ちなみに「てんぷら」というのはポルトガル語が語源なんだとか。

 三巻も楽しみです!

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諸葛鳳雛@真の歴史探偵
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