私は不眠症ではないけれど

友人は不眠症だ。

そもそも寝付きが悪い、中途覚醒してしまう、そこからもう眠れない、だから起きれない、起きても昼間の体調がとても悪いのだと言う。

驚いたのは
眠いのに眠れない
眠りに入れないということ。

私は考え違いをしていて
不眠症は眠くならない(眠気が来ない)のだと思っていた。

もう古い話になるが、私の父親が不眠症だった。
ただし眠れなくて布団の中で悶々とするのではなく、深夜まで座卓の前に陣取って眠くなるのをひたすら待っているように見えた。

もちろん眠剤は使っていたが、副作用の強い薬だったから本人も家族もとにかく大変だった。

父は教員だったから長期の休み期間がある。その間は入院して睡眠療法を受けていた。二週間くらい薬漬けにしてひたすら眠らせる療法だったらしい。

父親は、眠いのに眠れないとは言ってなかったので、私の友人の不眠とはタイプが違うのかもしれない。

私たちは眠ることによって体調を整えている。記憶の整理も眠らないと出来ない。睡眠が足りないと心も体も混乱したままになってしまうから危ない。

私自身はかなりの宵っ張りなので、明け方まで眠くならなくて困ることはあるにしても、眠気がくればいつの間にか寝ているから不眠症ではない。

友人の具体的な不眠の状態を聞いて、本人には叱られるかもしれないが初めて理解ができた。
これは持病ですね…慢性疾患というか。

なんとかならないものか。

眠いのに眠れないなんて可哀想すぎる

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