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仕事術・イエスプリーズ、ノーサンキュウ

私の子供が小学生のころ、
夏休みに家族でロンドンに行ったことがあります。

私がロンドン駐在員時代に会社の電話交換手だったオバサンが、
後に引退して、自宅で簡易宿泊所(朝飯つきの宿泊施設)を始めたので、
そこに泊めてもらいました。

ホテルよりは全然安いし、
知っている人ですから安心でもありました。

ちなみに、当時のイギリスでは、子どもが大人になって独立した後、
空いた部屋を旅行者に貸して、半分ビジネスにしている家がかなりありました。

向こうに泊めてもらってから気がついたのですが、
その電話交換手だったオバサンとご主人の普段の会話を聞いていると、
「はい」と言う時は「Yes, please」「いいえ」という時は「No thank you」と言っています。

例えば、「コーヒー飲む?」と言われて、飲みたければ「Yes please」、
飲みたくなければ「No thank you」というわけです。

ただ簡単に「No」とか「Yes」で済ませていませんでした。
たとえ夫婦でも乱暴だと失礼だからだと説明されました。

ちょっと堅苦しい気もしますが、
英国人はこのようにものの言い方が丁寧な人が少なくありません。

丁寧に話すということは、家庭の中でも大事なことだと思いますが、
事務所では基本的に他人に話すことになるので、もっと大事になるでしょう。

いつだったか、仕事には「ホウレンソウ」が大事だと言いましたが、
同じことを伝えるにしても「その言い方」で相手への伝わり方は変わります。

相手が不愉快になってもそれに気がつかないこともあります。
言い方には、気をつけたいものですね。


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