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エジプト式営業は商売の原点か?
大分前の話になりますが、家族でエジプトに観光旅行に行ったことがあります。子供が高校生の頃でした。
どうしてもピラミッドとスフィンクスを見たくて行ったんですが、その時の体験談です。
旅行の期間は一週間位でしたが、その中にナイル川のクルージングがありました。
はっきり憶えていませんが、多分船でナイル川を遡ったような気がします。
その船の中で、土産物を売りに来たんです。
売っていたものは民芸品で、例えばミラミッドやオベリスクの形をした石の置物とか、笛などでした。
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その時、我々は船の中で立って左右の景色を見ていました。
売り手は数人の少年で、次々に我々の前にやって来て「買わないか?」と勧誘したんです。
言葉は通じませんが、売り手の少年は、商品を見せながら値段を言います。
欲しくなければ「ノーサンキュー」と言えば良いし、買いたければ「OK」と言って現金を出すだけ。
極めて簡単で、英語力なんか要りません。
金額は憶えていませんが、やり取りは大体次のような感じで進みました。
少年「100ドル」(米ドルです。今よりずっと円高でした。)
長男「ノーサンキュウ」
少年「50ドル」
半値ですから、東京の人間だと多分この辺で内心「エ?」と思うでしょう。
大阪人なら「まだまだ」と思うかもしれませんが・・・。
それでも欲しくなかった長男は「ノーサンキュウ」と言いました。
少年は更に食い下がって値下げします。
彼は「30ドル」とオファーし、「20ドル」に値下げし、更に「10ドル」まで下げました。
最初100ドルだったから、その1/10に下がったことになるので、長男は心が動いたようです。
そして、ここで「OK」となって支払いを済ませ、商品を受け取って一件落着。
この時の相手は長男で、次男は隣で黙って見ていました。
売り手の少年は、次に次男に売ろうとします。
長男には100ドルから始めて10ドルで売ったわけですが、今度はどんな売り方をするのか?どうするんだろう?
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