<仕事術>凡事徹底
「ハインリッヒの法則」って、聞いたことありますよね?
これは1つの重大事故の背後には29件の軽い事故があり、
その軽い事故の背後には事故予備軍と言うような「小さな前触れ事象」が300件あるという法則です。
ハインリッヒと言う人(アメリカ人のようです)が交通事故の調査を徹底的に行なって出てきた結論とのこと。
この法則は、交通事故だけでなく、人間の行動について一般的にあてはまるようです。
航空会社では、航空事故を0にするため、
小さな出来事でも見逃さないような品質管理を心掛けていると聞いています。
結果オーライだからと見逃すのではなく、その結果にかかわらず、
些細なミスも見逃してはいけないということです。
どんな小さなミスでも、これを見逃さず原因を取り除かないと、
そのうち大事故が起こるかもしれないという意味ですからね。
これは「完全」を追求することになりますが、人間は間違える動物です。
完全を追求するには、日頃からの徹底的な努力が必要になるでしょう。
私の経験を超える話になるので、断言はできませんが、
大事なことは、おそらく「凡事徹底」だと思います。
多分、マニュアルの実行を徹底するんでしょう。
「こんなことをやる必要があるのか?」という疑問を持たず、
とにかくマニュアルを守る ・・・ これが大事なんだと思います。
これを毎日当たり前のこととして行うことでしょうね。
電車の終点駅で車掌さんや運転士さんが「指さし確認」をしているのを見ることがあります。
あれもその一つだと思います。
正直にいって、あれを見るたびに、「ここまでやるのか」という気もします。
しかし、実際に指さし確認をするのとしないのとでは、
発生するミスの回数が違うそうです。
小さなミスを何回か重ねているうちに重大事故が起こるわけですから、
このような、一見無駄なように見える努力の積み重ねが大事なんでしょう。
また、日頃の挨拶など、ちょっと考えると直接関係がないと思われるようなことまで、徹底して実行する必要があるんだと思います。
たとえ平凡なことでも、これを徹底するのは並大抵なことではありません。
しかし、平凡な行動を徹底しないと、非凡なことは出来ないのではないでしょうか。