【鑑賞日記】落語食堂12を観に行った
落語食堂12 @COBAKABA
久しぶりの落語。三遊亭ごはんつぶさんの2席を堪能しました。
三遊亭ごはんつぶさんは若手の二ツ目(でいいのかな?)、新作落語を得手とする一門だそうです。
そう、新作落語です。新作落語はあまり聴く機会がないので楽しみでした。
ただ、ごはんつぶさんも噺のマクラで言っていたのですが、新作落語は聴くひとによっては「???」みたいなことになるらしく、今回はどうなるんだろうなあ。そもそも新作といってもいろんなタイプもあるしなあ… などと思ったり。
1席目のマクラばなしは、自身の出身地ネタから。まあ出張落語会では定番ネタですね。
寄席とは違って、会場内の雰囲気も客層もよくわからない。落語家さん側も聴く側も手探りでお互いがどうなるんかなあと思いながら徐々に場を暖めていく、共犯者的な空気感をつくっていく感じ。
で、本題。演目は「ぞろぞろ」。
はい、まごうことなき古典。自分は聴いたことがないネタだったかちょっと曖昧。似た噺と混合しているかも。つまりは展開が王道だからなのかも。とにかくこれぞ古典といった噺でした。
2席目。
「誰でも子供には縁起のいい名前をつけようとするもので…」と噺がはじまります。
で、「お、寿限無かい?」とこころの中の尾美としのりが呟きました。
そうかあ、寿限無といえは誰もが知っている前座噺。今日のお客さんの様子から誰もが知っている噺で楽しんでもらおうということにしたのかな? それもまたいいか… まあ新作が聴きたくはあったんだけどなあ… なんてことを思ったのでした。
侮ってすみませんでした!
噺は途中からまさかのとんでもないクレージーな展開をみせたのです。
そう、実はこのネタ、古典と見せかけた新作。なんとも馬鹿馬鹿しく、想像の斜め上をゆく怒涛の超展開。
いったん古典をなぞったオチで終わったと見せかけて、実はそこからが本番というね。
場内が全員のハンドクラップで満たされます。その一体感たるや。
いやあ笑った笑った。
こういう新作の組み立てかたもあるんだなあ、という新たな知識と経験を得ましたね、あたしゃ。
ちなみに2席目のお題は「DJ寿限無」。内容は推して知るべし。
秋の夜長にいい経験ができました。