【鑑賞日記】ゴミうんち展を観に行った
ゴミうんち展 @21_21 DESIGN SIGHT
ゴミやうんちなどのネガティブで秘された物体を主題とした企画。
でも「ゴミ・うんち」といわれれば、どうしても「うんち」の方に、より興味と関心が向いてしまうのがコドモ脳のなせる技なのではないでしょうか? そんなことないか。
個人的に一番面白かったのは、うんちに関するさまざまなウンチクをパネル展示する区画です。古今東西文系理系が入り乱れる玉石混交な展示(いや、基本的には玉ばかりだったかな?)で、パネルを片っ端から読むだけでもワクワク興味が止まらない。
パネルによる情報の展示。それって本やネットでもいいんじゃないの? と思うかもしれませんが、会場で知るという行為の能動性がけっこう重要なのではないかと思うのです。
ま、展示デザインがよかったせいもあるのでしょう。
メイン区画も硬軟取り混ぜた作品群が展示されています。
ゴミやうんちは循環する世界における一時点での表出物。
で、循環を別の言葉で置き換えるとPDCAサイクル。
うんちが系の一時的なゴールであり、次の循環に向けた起爆剤でもある。ということです。うんちはアクション。そういうことなんだろうな、などと考えていました。
会場の要所要所に展示されている動物の立像ですが、素材がその動物の糞なのでした。うん、面白い。
そして、なんとなく名和晃平の作品ぽいなとも思ったりしました。