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金髪にしたら、なめられなくなった話

人は見た目じゃない、中身だとはいうけれど、現実そう甘くはない。
小さければなめられるし、大人しそうであれば痴漢の対象になる。残念ながら、今の日本はそういうものだ。
人は、勝てそうな相手にケンカを売る。
狙われるのはいつも、小さくてか弱い存在だ。

じゃあ、どうすればいいのか。
答えは単純明快で、強く見せればいい。
単純すぎて効果がないと思うだろうか。
まずは半信半疑でもいいから、この動画を観てみてほしい。

下の動画はタトゥーを入れた人を入れ替えたバージョン。

私は衝撃を受けた。
びっくりするほど、効果てきめんである。

結局、人は見た目で判断する生き物だ。
顔のタイプなんて全く関係ない。タトゥーひとつで、対応が変わる。
第一弾でタトゥーを入れていた男性が、第二弾では無視されている、この衝撃はすごいものだった。こんなにも人は外見しか見ていないのか。

話は変わるが、私はとにかく人になめられやすい。
150cm前後しかない身長で童顔、ヒョロヒョロの体型。一番陰キャだった頃は、黒髪メガネで地味な服、おまけに猫背という太鼓判を押されるほどに狙いやすい対象だったと思う。見た目通り、実際に学生時代からいじめの標的にされやすかったし、痴漢にあったこともある。悔しい!
ここで忠告しておくが、痴漢に服装や体型は関係ない。ミニスカートを履いているから狙われるんだ!なんて発言はお門違い。どちらかといえば、痴漢をしても何も言ってこなさそうな大人しい服装をしている方が狙われやすい。
だから私は、退職を機に見た目を一新した。あまりにも腹が立ったので。
詳細を述べると、髪を金髪に染め、ヘリックスを開け、色素の薄い青色のカラコンに、頭蓋骨のピアスとミニスカートに網タイツ+黒い厚底という超☆パンクファッションにした。(本当にしたかった恰好なので全く後悔はしていない!)
これが、思ったよりも私の人生の方向性を変える出来事になった。

まず、人に話しかけられなくなった。
キャッチに遭う回数が格段に減り、優しそうな女の人からポケットティッシュを貰えることはなくなった。なぜか、見えない存在にされることが増え、出そうとした手を引っ込められることが何回かあった。人生初の体験。
そして、道を聞かれることもなくなった。
実際、聞かれても地元ですら土地勘のない私なので、失望される回数が減ったと考えると、私にとってこれはかなり好都合だった。
しばらくすると、心境にも変化が起こった。
なめられない回数が増えてくると、不思議と自分に自信が湧いてくるのだ。
「強く見せたい」とピアスやタトゥーを増やす人の気持ちがわかったような気がする。

身内に、強面すぎてそこにいるだけで店員の態度を変えられるような魔法の顔面を持っている人がいるのだが、その恩恵を受けずとも多少のことは自分で解決できるようになったのがめちゃくちゃ嬉しい。
流石にここまでの効果があるとは予測していなかった。小柄の童顔だからと半ば諦めていた問題が、髪を染めるだけでこんなにも解決に近づくとは。

会社の規定や好みの問題で、派手髪ができない人は服装だけでもロックテイストやロリータなど、奇抜寄りにすると変化を感じられると思う。ピアスをゴツくするとか、長いネイルをするとか、タトゥーシールでもいい。
しかしながら、ただでさえ好みが分かれる服装を自らしていかなければ、なめられるというのもいかがなものか。もっとも、こんな見た目に気を遣わなければ苦労するような世の中がさっさと変わればいい話なのだが。

自分を変えたい、なめられたくない、自信を持ちたい。
見た目をガラッと変えることは、そういった人に案外おすすめかもしれない。
ちなみに残念なことに、家族(主に祖父母)ウケは格段に悪くなります。ご注意を。

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栖山 依夜
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