2021年7月3日土曜日
先月から友達に感化されて16時間断食を習慣にしている。
前日の夕食を食べ終えた時間から、16時間何も食べないことにすると、基本的に朝食は食べれないことになる。
朝食を抜いて、昼は大体オールブランフルーツミックスを食べる。
これもQuoraの誰かの投稿で、オールブランを食べ続けると、胃腸の調子がすこぶる良くなるというようなことを書いてあったのに感化されている。
ホテルの真横に小さなスーパーがあり、そこでオールブランフルーツミックスと牛乳を買ってきたが、このホテルには良い感じの器やスプーンがない。
朝9時から新宿の街に、食器を求めて繰り出す。
呆れるほどお店が開いてないし、新宿とは思えないほど人が歩いていない。
土曜日の朝とは言え、不夜城で24時間お祭り騒ぎだったはずの新宿のこんな景色は初めてだ。
異世界に迷い混んだ気分になる。
小一時間ほど歩いて見て回ったが、とにかくお店が開いてないので一度ホテルに戻ることにした。
出がけはかなり降っていた雨も、帰る頃には傘をささなくていいほどになり、気温も上がってきた。
ホテルでパソコン仕事をした後、再度南口のほうへ歩いてゆく。
今度は人もたくさん歩いているし、お店も開いている。
雨も降っていなくて、朝の時間が夢だったような気がする。
アウトドア用品店で金属製の大きめのカップとスプーン、ナイフ、フォークのセットを買う。
スプーン、ナイフ、フォークのセットは革製の留め具がかっこよく、気に入った。
その時点ですでに16時間以上断食になっていて、かなりお腹がすいていたので、オールブランフルーツミックスだけでは物足りないと思い、伊勢丹の地下でパンを買う。
うまそうな食い物がたくさんあるが、デパ地下の雰囲気はどこへ行っても好きになれない。
昔、デパ地下の精肉店でバイトしていたからだろうか。
ホテルに戻って、オールブランフルーツミックスとパンを食べたが、どちらも信じられないくらいうまくて、この16時間断食は毎日お得な気分にさせてくれる。
特に伊勢丹地下で買ったパンは本当に美味しくて、また行きたいと思ったから、美味しいものに比べたら過去の苦手意識なんて吹かれて飛ぶものだ。
午後からまた、日野さんと都庁前で合流する。
今日は日野さんがわざわざ、銀座六本木界隈のギャラリーのアテンドを申し出てくれたので、お言葉に甘える格好でおっさん二人がオシャレアートデートに繰り出すことになった。
日野さんは隔週くらいのペースで、コンテンポラリーアートのギャラリー巡りをされているとのことなので、業界の末端にいて、近頃全くギャラリー情報を追ってなかった身として、本当にありがたいやら情けないやら、甘える他ない。
再度Yumiko Chiba Associatesに行き、昨日と同じくらい「北井一夫/柳沢信」の写真に圧倒される。
昨日お会いしたスタッフの方が、すぐに私の作品サイトを見てくれ「sinister」と表現してくれたのは、とても驚いた。
これは今後の自分にとって、良い水先案内になる言葉だと思うし、昨日から私は営業するでもなくうすぼんやり日野さんにくっついて行って、すぐに反応していただけるのだから何ともありがたい。
たくさんのギャラリーに連れて行ってもらったが、Gallery Koyanagi「still life 静物」が圧巻だった。
それと、タカ・イシイギャラリーの「川原直人 ヒュプノス」の空間作り。
個々の作品の作りより、展示の作りの方が気になる。
ギャラリーに入った瞬間の雰囲気、作品の選択、ギャラリー空間内の作品と作品の間。
銀座六本木おじさんアートデートを終えて、普段日野さんが六本木に来たら、別のおじさんと頻繁にデートに行くというシェイクシャックに連れて行ってくれた。
想像以上に肉肉しい挽肉と、やたらうまいパン生地に、感激した。
旅先で食うご飯は、うまさ2倍以上、まずさ半分以下になる気がして、とてもお得だ。
今日見た展示の感想、創作の話、我らの行く末。
話尽きることない2日間を過ごさせてもらった。
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