『レディプレイヤー1』、『サマーウォーズ』の世界が遂に! 10万人同時接続可能な国産VRの話【#26】
今日のトピックは「monoAI xR CLOUD」について。
こんばんは。
ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。
毎日更新しているので、ぜひフォローしてチェックしてください。
この記事のまとめ
10万人規模が同時参加可能な「monoAI xR CLOUD」を発表
MMORPG開発のノウハウを活用で同時多接続を実現
VRプラットフォームではなくソリューションを提供
大規模企画用のVRプラットフォーム
国内でゲーム開発などを行ってきたmonoAI technology株式会社は、バーチャル空間内で10万人規模が同時参加可能なバーチャル空間構築プラットフォーム「monoAI xR CLOUD」の提供を開始しました。
大規模な同時接続を可能にしたのはオンラインゲーム(MMOPRG)向けのエンジン開発で培ったノウハウ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によって需要が高まるオンラインカンファレンスや展示会へのソリューションとなることが期待されています。
アクセスにはVRデバイスだけでなく、スマートフォン、タブレット、PCに対応。より多くの人にVR空間を展開することが可能です。
公式サイトではARデバイスにも随時対応とも明記。
大手企業への導入実績
「xR CLOUD」には既に導入実績もあり、今後も大手企業、SIer、ネットサービス提供者への採択が予定されているとmonoAI は明かしています。
例えば、株式会社NTTドコモでは、共同開発したグローバルバーチャルライブ検証システム「MATRIX STREAM」の基盤に「xR CLOUD」を採用。
株式会社イグニスの子会社であるパルス株式会社では、ライブ特化型仮想空間SNS「INSPIX WORLD」の基盤に「xR CLOUD」を採用。現在進行中です。
VRプラットフォームではなくVRソリューション
「cluster」は、スマートフォンやPC、VR機器などからバーチャル空間にアクセスできるマルチプラットフォーム対応のバーチャルSNSです。
この「cluster」も最近のアップデートでゲーム作成機能や常設でユーザーが集まれる「ワールド」が設置されるようになり、SNSとして進化を遂げていますが、従来はカンファレンスやプレゼンテーションなどのイベントに特化したVRプラットフォームでした。
また、そのイベントは個人が設置するものだけではなく、Netflixで配信している「攻殻機動隊 SAC_2045」をテーマにした渋谷区公認の「バーチャル渋谷」を公開するなどの法人向けサービスもあり、一見すると「xR CLOUD」とターゲットや内容の似通ったサービスにも見えます。
しかしながら、いうなれば「xR CLOUD」はあくまでVRソリューション。
clusterやVRChatといったVRプラットフォームは自社でVR空間を作り、そこで人々が集まったり、イベントが開かれたりする仕様ですが、「xR CLOUD」は他社が作るVRプラットフォームの基盤を提供するツールだと考えれます。
すなわち、私たちが実際に「xR CLOUD」というVRプラットフォームにアクセスするのではなく、「xR CLOUD」を基盤に開発したA社のプラットフォーム・B社のプラットフォームを楽しむといった具合です。
特に独自のプラットフォームに対する需要は大企業をはじめとして高いはず。「xR CLOUD」にはその開発スピードやコストの削減が期待されます。
映画の世界に近づく
2007年に創業した北米の不動産会社「eXp Realty」は、物理的なオフィスを持たず、企業活動の大半をバーチャル空間内で行うことによって事業を展開しています。その成果はナスダックに上場するほど。
出社のかわりにオンラインゲームのようなVR空間のオフィスにログインし、当然ながら全ての研修や会議もオンライン上で行われます。
実際、役員もニューヨークやワシントン、アリゾナなどの遠隔に暮らしてオンライン上で業務が完結しているため、現在は多くの企業からロールモデルとして注目が高まっています。
オンライン上でのオフィスやカンファレンスといった業務をきっかけに、VR空間を日常的に使うことが一般的になるかもしれません。
そうすることで心理的な抵抗感を払拭できたり、体験に伴う問題点が炙り出され改善したりする速度や必要性も増してきたりします。
結果として、『サマーウォーズ』のオズや『レディ・プレイヤー1』のオアシスのような仮想空間が実現する未来は一気に身近なものに変化するでしょう。
特に「xR CLOUD」が謳うような大規模同時接続は実現すれば大変魅力的な機能です。ZoomやSlackに変わる新しいコミュニケーションツールがやって来ます。
弊社・World Maker Inc.も仮想空間での生活を支える基盤を構築するため、ソフトウェアの開発や導入支援に取り組んでいます。
詳細については会社ホームページなどから、お気軽にご連絡ください。
また7月3日(※執筆当日)は金曜ロードショーで『レディ・プレイヤー1』が地上波初放送されます。
仮想空間で生活するイメージを膨らませたり、スピルバーグ監督らが描き出した見るアトラクションを体験したりするためにも、ぜひ下に載せたnoteと合わせてご覧ください。
World Maker Inc.について
World Maker Inc.ではAR・VRで新しい日常を探索していきます。
一緒に検証していただけるパートナーや開発メンバーを随時募集中です。
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過去のnoteはこちらにまとめています。
会社のみんなとドーナツ食べます。