Google「Androidは電気羊の夢を見るか?」|今日の「ヤバい!VR」#19
今日のトピックは「Google、ARCore Depth API」についてです。
こんばんは。
ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。
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この記事のまとめ
ARCore Depth APIがAndroid端末で利用可能
オクルージョンで体験の質が向上
ARグラスでもAndroidは影響大
スマホカメラでオクルージョンが可能
Googleは「ARCore Depth API」がARCore 1.18以降に対応したすべてのAndroid端末で利用可能になると発表しました。「ARCore Depth API」は同社が開発するARコンテンツプラットフォーム「ARCore」の機能で、単一のRGBカメラで深度マップを生成できるようになります。
これによって実現できる最も大きな機能が「オクルージョン」です。
動画で紹介されているように現実の壁や床に干渉することができます。
結果としてデジタルとフィジカルなオブジェクトの一体感がずっと増し、AR体験の質が大幅に向上すると期待されている機能です。
エンターテインメント体験の向上
Snapchatのようなエンターテインメントでは部屋や風景に合わせた臨場感の高い体験が可能になります。家具の試し置きなども非常に高い精度で確認することができるはずです。
企業のソリューションでも利用拡大
単なるエンターテインメントやプロモーションに留まらず、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴って注目が高まるリモート研修、テレワークにとっても有益な機能です。遠隔でも直感的な操作で研修やソリューションを提供することが可能になります。
Appleでは当たり前?
GoogleのARCoreに対して、AppleはARKitを提供しています。
ARKitは開発者向け会議・WWDC20期間にもアップデートしました。
iPhoneやiPadといったハードウェアまでを一貫して手掛けるAppleとは異なり、Androidは対応しなければならない端末や性能が非常に多種多様です。それだけにARKitよりも汎用的な機能が実装しづらく、機能では現状ARKitに劣る部分が目立っていました。
しかしながら、その汎用性や利用用途ではAndroidに軍配が上がり、これから販売されるARグラスでもAndroidが利用される場合が現在の主流です。
ただしFacebookでも独自OS開発の噂があり、VR・ARグラスにおいては新しいムーブメントが期待されます。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
サイバーパンクの金字塔として「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」があります。映画「ブレードランナー」の原作としても有名です。主人公・Rick Deckardは高額な本物の羊の代わりにロボット羊(電気羊)を飼っています。オクルージョンによって今日にでも出現する「AR羊」。今後さらにハプティクス(触覚)の発展などと組み合わせて、フィクションやファンタジーの世界が白昼夢になる日も近いようです。
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会社のみんなとドーナツ食べます。