1800京個の多すぎる惑星で誰かに遭遇するという奇跡的な体験について|今日の「ヤバい!VR」#5
こんばんは。
ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。
今日のトピックは「No Man’s Sky、クロスプレイ対応」です。
VRよりもむしろメタバースが主題の話かもしれません。
この記事のまとめ
宇宙探索ゲーム『No Man’s Sky』がクロスプレイ対応
ボイスチャットの文字起こしや翻訳機能も実装予定
個人的にはメタバースを志向する可能性を期待
広すぎる自動生成の宇宙
Hello Gamesは、『No Man’s Sky』のクロスプラットフォームプレイ対応を発表しました。同作は、広大な宇宙で星間を自ら操縦する宇宙船で飛び回ったり、惑星を探索したりできる自由度の高いアドベンチャーゲーム。現在はPC・PS4・Xbox One向けに販売されており、VRにも対応しています。特にVR HMDを装着してのプレイは没入感が高い新鮮な体験で、実際に宇宙を駆け巡る感覚を味わうことができます。
今回はさらにボイスチャットも強化され、テキストに自動で書き起こしたり、外国語を自動翻訳してくれたりする機能が実装された模様です。一方で不適切なメッセージを防ぐ機能も強化。
この機能に何より驚きました。『ドラえもん』では異世界や外国に行くとひみつ道具「ほんやくコンニャク」を食べて言語が通じるようになりますが、で体験できるのはまさしくその世界の片鱗です。
無数の惑星が広がる宇宙で出会った人と言葉を交わして交流し、そのまま一緒に旅や探索をすることも可能です。FortniteやMinecraft、Robloxなど、メタバースの構築を目指すゲームタイトルは数多くありますが、VRChatにも似た居心地の良さや世界の広がりをもった『No Man’s Sky』にもメタバースとしてのポテンシャルを確信しました。
バベルの塔
同様の試みは他でも見られます。Microsoftは昨年、同社が開発した「Neural Text-To-Speech(Neural TTS)」というAI(人工知能)技術を用いたデモを披露しました。動画に映っているのはHololensを装着したCorporate Vice PresidentのJulia White氏。
言葉の壁を克服した人類は、今度こそバベルの塔を完成させることでしょう。期待に胸が膨らみます。特に非英語話者の日本では切望される技術です。
ボイマンス美術館所蔵 Pieter Bruegel『バベルの塔』
バベルの塔は『旧約聖書』の『創世記』に描かれた故事。同じ言語を話す人々が自分たちの名声を高めて神への信仰を失ったことで、怒った神が人々の言語を乱しました。その結果、言葉が通じずに混乱した人間たちは、塔の建設をやめて世界各地へ散らばっていったとされています。
余談ではありますが、天まで届くバベルの塔に一番近いのは宇宙エレベーターかもしれません。それができた暁には宇宙は一層身近に感じられるに違いありません。『No Man’s Sky』で描かれるような膨大な銀河が現実味をもってきます。
広すぎる自動生成の宇宙
『No Man’s Sky』は世界最大規模のマップを誇るオープンワールドゲームで、その広さは1800京個以上の惑星・銀河と367垓平方キロメートル以上のマップと完全に規格外です。ゲームに登場するマップの広さを比較する動画でも他の追随を許さない圧倒的な首位を獲得しています。
もちろんマップの広さがゲームの面白さに比例する訳ではありません。
実際、『No Man’s Sky』は発売当時、かなり酷評されていました。もちろん、事前の評判や期待値が高かった反動もあります。しかしながら開発元のHello Gamesはユーザーとの対話を繰り返し、1年、2年・・・と地道な改善を繰り返してきました。そして今やそのコンテンツは当時の期待を遥かに上回るものになっています。
そんな『No Man’s Sky』だからこそ、いろいろな声を拾い上げてこれからメタバースとしての機能が拡張していくのではないかと予測しています。
もちろんユーザーの要望や開発者たちのスタンスは重要です。コミュニティの判断としてメタバースへの展開を望まないならば、その意志は尊重すべきだと思います。とはいえ期待せずにはいられません。
ぜひまだプレイしていない方や、はじめの悪評で未だにトライできていない方はこの機会に宇宙での冒険を体験してみてください。
World Maker Inc.について
World Maker Inc.ではAR・VRで新しい日常を探索していきます。
一緒に検証していただけるパートナーや開発メンバーを随時募集中です。
Twitterや会社ホームページから、お気軽にご連絡ください!
明日も更新予定です!ぜひフォローしてマイペースにご覧ください。
※メタバースについての説明などは今回は割愛しました。
気になる方はぜひ以下のnoteも合わせてご覧ください。
おふたりともメタバースやVR・ARに明るく、参考になるはずです。
会社のみんなとドーナツ食べます。