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不便にひそむ幸せ

早く、簡単に、ラクに。
今どき、効率が最優先。

でも、便利なことすべてが本当に幸せにつながるのだろうか。逆に「不便だからこそ楽しい」ってときもある。この考え方、「不便益」と呼ばれるらしい。
不便益システム研究所|気付けばしあわせ、不便の益!あなたの生活を豊かにする!

一見すると手間に思えることが、実はプラスの価値を生み出す。
これが「不便益」。

たとえば、料理をするとき。
調理済みのものを買えば、時間も手間も省ける。でも、自分で材料を選び、調理し、食卓を整える過程は充実感や達成感がある。手間がかかるからこそ、「自分で作った」という実感が喜びになる。「便利ではないが、やってみると楽しい」ことが、意外と満足感を生む。

買い物にも、この不便益が影響する。
購買行動には2つのパターンがある。

一つは、「必要なものが決まっており、できるだけ効率よく手に入れたい」場合。オンラインショッピングは、これに最適。もう一つは、「あれこれ見て回りながら、思いがけない発見を楽しむ」場合。実際に店を訪れ、陳列された商品を眺め、手に取ることに価値がある。もし、すべての買い物が前者のように効率化されてしまったら、後者の楽しさは失われてしまう。

「相手の不便を解消することが、必ずしも良いとは限らない」という視点も重要になる。親が子どもの宿題を手伝いすぎたり、高齢者のためにと何でも代わりにやってしまうこともある。

しかし、それが相手にとって「自分でやるからこそ楽しいこと」だったら、本来得られるはずの喜びや達成感を奪ってしまう。相手のために何かをしてあげることが、本当にその人にとって価値があるのか、一度立ち止まって考えてみよう。

結局のところ、大切なのは「どの不便を受け入れ、どの不便を解消すべきか」を意識的に選択することだ。不便をすべて排除するのではなく、価値のある不便を楽しむ。それが、より豊かで充実した日々になる。そこに、思わぬ幸せが隠れているかもしれない。

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参考文献:


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