ニーズ指向とシーズ指向
そろそろ、技術が先かニーズが先かの話を膝を突き合わせて語りたい。
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DOINAKAに住んでいるので車は交通の足で、必要不可欠だ。
通勤、買い物、レジャー...何をするにも必要で生活に密接に関わるので、ガソリンの価格動向とかあの車種かっこいいなとか漠然と感じながら日々生きている。
そのなかでも車関連でホットなトピックは、電気自動車への移行だ。
各自動車メーカーが軒並み2030年くらいにガソリン車の生産を止めて電気自動車に完全移行すると表明している。
消費者目線で、
・充電スタンドどこにあるの?家における?初期費用維持費は?
・太陽光で蓄電した電気で車が走れたらエコだし経済的だけどできるの?
・ガソリン車と比べてデメリットあるでしょ?
とか技術的な課題とか実現性を懸念していた。
だから、各自動車メーカーの表明もあくまで「目標」であり、「約束」ではないと考えていたが、先日ホンダの以下ニュースをみた。
ホンダは今期の業績を上方修正しながらも、エンジンをやめ電気自動車へシフトしていくために、移行を見据えて2000人超の社員を早期退職で減らしていた。
こちらの記事も詳しく解説しているのだが、
ものづくりに強いこだわりをもっているメーカーだと思っていたが、それは顧客指向の結果であり、顧客にとって必要なものに合わせて長年培ってきた特定の技術にこだわっているわけではない、というスタンスが伺える。
このニュースをみて「次に車を買うときは電気自動車かも」という感覚が現実味を帯びてきた。さらに、技術が生活を変えるのではなくて生活のなかのニーズが技術を進化させる側面をあらためて感じた。
そして、こんな図がアタマに思い浮かんだ。
今回のホンダのアプローチは②、iPhoneのような車輪の再発明は③だ。
技術やアイデアが先か、課題や要望が先かという議論がよくあるが、置かれた状況で文脈も変わる、と腹落ちした。
👆を書いたのはアンゾフのマトリクスってテンプレとしていろいろ使えるのでは?と思ったので試したかったのが本音です。
なにとぞ。