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分解に興奮を覚える性質
そろそろ、分解欲の話をしたい。
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「男の子あるある」なのか分からないが、2歳になる息子は分解欲が強い。
ドライバーが異常に好きだし、箱の中身をぶちまけたり一面に広げたりしながら観察する傾向がある。
思い返すと自分も壊れた機器をドライバーで分解したり、壊れてない機器を分解して元に戻せなくなったことがある。古くなったiPodのハードディスクをSSDに付け替えたりもした。分解に興奮を覚える。分解したい気持ちを抑えられない。性質を継いだのか分からないが息子に共感していた。
そんなある日、自分のiPhoneの電池持ちがやけに悪く、バッテリー交換をすることにした。
調子が悪いのはバッテリーだけだ。なのでバッテリー交換ができる業者を探したが、DOINAKAな私の町にはなさそうだったので、やむなくAmazonでバッテリーを購入して自分でバッテリー交換することにした。こういうやつ。
仕事に疲れて帰宅した後、子どもたちが寝静まった深夜にバッテリー交換作業をはじめた。同梱された手順に従って、ネジを外し旧バッテリーを外し新バッテリーを付け替えた。作業そのものはプラモデルを作るような感じで順調に終えたのだが、👆に書いたような「分解への興奮」を感じなくなったなあとしみじみ感じた。
好奇心が減衰したのか、疲労により楽しむ余裕がなかったのか、だいたい想像がついてるiPhoneの中身に不感だったのか、全然楽しいと思えなかった自分に気づく。できることならちょっとお金を払うので誰かにお願いしたいとすら思いながら作業していた。
さまざまな要因や時間経過を経て、息子のように無我夢中で分解に熱中することはもしかしたら自分はもうないのかもしれないと寂しい気持ちになった。
というか無意識で熱中するものを見つける才能は子どもの頃しかないのかもしれなくて、意識して熱中する姿勢をもたないと好奇心の減衰に抗えないのかもしれない。
iPhoneのバッテリーは新品同様になったが、自分の好奇心のバッテリーの不調に気づいて息子を羨ましく感じた。
その後、MetallicaのBatteryを聴いて充電した🔋
なにとぞ。