これまでの自身を振り返る
自分で言うのも何だが、傍から見れば華やかに見えても不思議ではない経験をたくさんしてきたと思っている。某大手企業に勤め才色兼備な父親と顔が広く様々な活動に手を出す活発な母親のもとに生まれ、義務教育期間中は父親の仕事の都合上ほとんど海外で過ごし、帰国後は地元で名のある大学に入学、就職で過酷な体験をし体を壊してしまったもののその後ご縁があり結婚。本当にここだけ聞いていればただの人生が順風満帆で幸せな人の物語だと我ながら思う。ただ、私の場合はそうならなかった。
結果として現在は就職の頃から長年付き合っているうつに相変わらず悩んでおり、その治療過程でついでに見つかったパーソナリティ障害といわゆる発達グレーへの対処にも追われ、「病気・障害のある人のことはわからないし、支えるつもりもない」という理由で約5年間共に生活していた夫と離婚した。やむを得ず数年前に父親が他界してしまった実家を頼ることになったのだが、母親との関係がよろしくなく、よりうつ等を酷くさせてしまった結果30代にして引きこもりと化してしまったのが現状である。
今の率直な気持ちを述べるとするならば「もうこれ以上、何をすれば良いのかわからない」である。残念ながら親を含めた親族に「見えない病気・障害」への理解がある人がいないため、身近な人を頼る選択肢は私にはない。うつやその他の障害を再びひどくさせてしまったのなら医者・専門家を頼れ、というのはごもっともな意見ではあるが、これまで自分は薬物治療もカウンセリングも何度も頼ってきた。処方箋は効果が感じられなかったことに加え(言い方は悪いが)患者を薬漬けにすることが目的の医者ばかりにあたり不信感から続けることが出来ず、カウンセリングも自分の発言をオウム返しされるだけのやりとりで終わったりでかれこれ4、5回は病院や診療所を転々とした。奇跡的に良心的な医者・心理士に巡り合うことができ、やや回復できた時もあったが結局この【どん底】まで戻ってしまったので、そもそも「誰かを頼ること」に疲れたのが正直なところだ。
疲れてしまっているのは事実だが、親をはじめ様々な人たちに迷惑をかけているのも事実だと認識している。自分で自分が情けないと思う。ダサいと思う。ただ、今は「情けなくてダサい自分でいること」以外、自分にはできない。
もし【生きること】を選ぶのならば。
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