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自分の気持ちを表現できない子供には

こんばんは。いわたコトバのそうだん室言語聴覚士の岩田です。
昨日の夜からすこーしずつ涼しくなってきましたね。秋が待ち遠しいです!

さて今日は「自分の気持ちを話せない子供」についてのお話です。
子供に関わっていると結構多いこのお悩み、実は生活場面ではなかなか練習しにくい側面があるのをご存知ですか?

例えば、昨日のエピソードを話そうとする時に「昨日は学校に行って、給食にハンバーグが出たんだけど、それがすごく嬉しかったの!でもサラダにピーマンが入っててすごい悲しかった」
というエピソードがあるとします。

このエピソードでどこが難しいかというとやはり感情の部分「〜して嬉しかった、悲しかった」というところです!

気持ちは主観的

「〜して嬉しかった、悲しかった」というところは、主観的で経験した人にしか分かりません。
同じ経験をしても「楽しかった」と感じる人もいれば「悲しかった」と感じる人もいます。
同じ映画をみても感想が全く違うことがあるのと同じです。

また発達に遅れのある子供は、自分の気持ちを外に出すのが苦手な子供が多いため、外からはなかなか感情が読み取りにくいこともあります。

そのため感情の表現の仕方を教えようとして、「〜君は悲しい気持ちなんだね」と大人が強引に表現してしまうと、本人の気持ちとは全く違ってトンチンカンなこと言ってしまうこともあります。

まずは、強引に感情を決めてしまう前にじっくりと慎重に子供の気持ちを考えてあげることが大切です。

感情の表現を教えるには

感情表現を教える方法としておすすめの方法を1つ紹介していきます!

子供の感情を大人が決めてしまうと感情と表現のずれが起こってしまい、あまりよくないので(当たっていればいいですが)、僕は絵本や写真を使って感情の表現を教えることがあります。

例えば、その子供が好きな絵本を用意して一緒にめくっていきながら
「みて、この子が泣いちゃってるよ。このおもちゃが壊れて悲しかったのかな?」「この子は今困っているみたいだね。なんでだろう?」というような感じです。(この時絵本に書かれているエピソードはガン無視です)

こうすることで自分の感情ではなく、人の表情や様子から感情を表現する言葉を学んでいくことができ、ずれがなくなります。

子供が感情を表現できるためには、自分の感覚を客観的に見れる必要があるため、実際に言葉で表現できるようになるのには結構時間がかかります。
そのため長い目で見ながらじっくり関わってみてあげてください!

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