身振りでコミュニケーションを取れるようになるには
おはようございます。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士岩田です。
【お知らせ】
YouTube新しい動画アップしました!まだまだ試行錯誤ですが、言葉や発達に関することを発信していくのでぜひチェックしてみてください!
さて今日は「身振りやサインで意思を伝えられるようになるには」です。
子供が自分の思いを伝える手段に「言葉」の他に、身振りやサイン、指差しというものがあります。
言葉が出てくる前の子供はこういった「音声じゃないもの」で周りとコミュニケーションをとっていくことになるわけですが、それがなかなか出ない子供もいます。
言葉が出てくる前の子供が言葉を学んでいく上で「音声じゃないもの」でコミュニケーションを取れているということはとても重要なことなんです!
なぜかというと身振りやサインでコミュニケーションが取れるということは、言葉を使う土台となるからなんです。
今日はそんな土台となる能力の伸ばし方のお話です😁
指差しでコミュニケーション
子供が身振りでコミュニケーションが取れるようにするには、計画を立てて環境を設定してあげる必要があります。
ここでは「指差し」を例にお話ししていきます。
↓1〜4のような段階を設定してあげ、順番に行なっていきます。
子供が指差しをしやすい位置に物(好きなもの)を置く
指差しの見本を大人が見せる
子供が指差しの真似をしない場合は、子供の手や肘を触って促す
それでも出ない場合は、子供の手を取って一緒に指差しする
そして一番大事なのが、1から4のどこでも指差しができたタイミングで「たくさん褒める」ということです。
こうすることで褒められたことが嬉しくて指差し行動の強化につながります。
身振りやサインでコミュニケーションするには
身振りやサインでコミュニケーションを図る時も同じで、大人の助けが必要な場面を作ってあげます。
例えば「高いところにおもちゃを置く」「感覚遊びを途中で止める」「開きにくい容器を渡す」などなど。
こうした場面が作れたら、大人は少し待ちます。
少し待ってあげると、自分で解決できない子供は大人に何かしらのリアクションをしてくれます。(大抵はアイコンタクト、大人に触れる、物を渡す など)
そのリアクションを見逃さず、大人はすぐに問題を解決してあげます。
そして「できないことを伝えてくれてありがとう」とここでもたくさん褒めてあげます。
こうした過程を通って、身振りやサイン、指差しを使った大人とのコミュニケーションを学んでいきます。
初めは場面を設定して練習していきますが、徐々に生活の中で自然に使えるようになってくると思います!
おまけ
逆に望ましくない行動をしてしまう時にら、行動が強化しないようしていきます。
「物を投げてしまう子供」の場合は、行動に大人が反応してしまいがちですが、大人の反応が面白くて行動が強化されてしまう場合もあります。
こういう時は、無関心を装って反応を控える方がいいと思います。
そうすることで望ましくない行動が自然と消えていきます。
記事が良かったらいいねお願いします!
いわたコトバのそうだん室では、毎日1000文字〜1500文字の言葉の関する投稿を行っています。
YouTubeやインスタグラムなどでも随時言語発達などの情報を投稿しています!
YouTube
https://www.youtube.com/@iwata_kotoba_no_soudansitu
インスタ:https://www.instagram.com/iwata_kituon
ホームページ:https://kituon.sakura.ne.jp