ショーイング・アップ:動物が被写体にいること、つねに構図に外部要素が在ること、唐突な美大風景も、大きなうねりを作らないことに貢献する
SHOWING UP (2022)
間違いなくフィクションの仕組みで作られているはずなのに、どこか映画が(自然な現象)として現れており、その営為が画面を見ることの充実をカラフルに満たしていく。
まだ全然つかめてないけど何を見せて何を見せないかの選択が極まっている気がする。安易に物語化もさせず、感情化もさせず、起伏のレンジが良い意味で狭い、だからこそ、微細な変化に目が行き届くようになる、そんな感じがする。
動物が被写体にいること、つねに構図に外部要素が在ること、唐突な美大風景も、大きなうねりを作らないことに貢献する。
ずっと眉間に皺を寄せるMichelle Wiliamの良さ。作品を見る眼差し、砕かれた自尊心を隠す表情など目が離せない、安易に寄らない節度のあるカメラも素晴らしい。