すみだ北斎美術館・江東区芭蕉記念館・清澄庭園|あかちゃんと散歩(東京編)
この日4ヶ月の赤ちゃんと向かったのは、両国駅。両国のミュージアムといえば江戸東京博物館だけど、今回は250mほど歩いて、すみだ北斎美術館からスタートした。バリアフリールートがわかりやすく、地上も道が広くて歩きやすい。この日は10月31日。ハローウィンを楽しむ人も多いだろうが、実は、墨田の生んだ世界的絵師である、葛飾北斎の誕生日だ(2023年は生誕263周年)。北斎ファン(主に外国人)で溢れかえっている。
企画展は、「北斎のまく笑いの種」。常設展とは別料金のため、ぐっと観覧人数が減り、ゆっくり鑑賞できた。展示では、多種多様な笑いを表現した北斎の作品を通じ、お江戸に生きた人々の生き生きとした生活を垣間見ることができる。作品に描かれていた呵呵大笑、言笑、軽笑、失笑、劇笑、絶笑、巧笑、哄笑といった様々な笑い…。自分、日本語話者なのに、笑いのひとつひとつをうまいこと説明できない。企画展では写真やメモでの記録ができないルールになっているので、展示を出た後にメモをとった。語彙を増やしたい…。
このミュージアムには観光バスが止まるようで、団体客が多かった。受付の方が親切で、北斎生誕を祝う、先着でもらえるというポストカードを、赤ちゃんの分もくれた。
すみだ北斎美術館を後にし、ベビーカーの中で赤ちゃんが寝たので、ランドリーをカフェに改装した「喫茶ランドリー」でひと休み。
そして、向かったのは森下駅から徒歩10分ほどのところにある江東区芭蕉記念館。3階まで展示があるけれど、エレベーターがなかったので、受付にベビーカーを置かせていただき、抱っこ紐で観覧した。深川にあった芭蕉庵を東北に向けて出発した松尾芭蕉は、その頃46歳。51歳の生涯の、集大成を迎えることになる。改めて勉強してみようと、後日、『「奥の細道」をよむ』(ちくま新書、長谷川櫂著)を手に取った。
歩いて、次なる目的地に向かう道すがら、森下にきたら必ず寄りたいほどエスプレッソの美味しい「Iki Espresso」でフラットホワイトをテイクアウト。フラットホワイトとカフェラテの違いって、うまく説明できないんだよな、でもいつも調べるの忘れる、と思いながら、この日もついに調べなかった。
最後の目的地は、清澄庭園。都営庭園のひとつで、小高い丘や広場があり、より親近感が感じられる庭園だった。橋を渡って中洲に入っていくこともできる。絵画の中に入ったかのような気分が味わえる。大正記念館や池に突き出るように建てられている涼亭は、集会などで使用することができる。
清澄庭園を出ると、すっかり夕方になっていた。赤ちゃんはご機嫌で、抱っこ紐の中から笑顔を振りまいている。ベビーカーから出たり入ったりしなければならなかったけれど、途中で授乳・おむつ替えもできて、気分転換のコーヒーやおやつもいただくことができた。
明日はどこに、散歩にいこうかな。