2024年のHangout Acting Studioについて
記事をお読みいただき、ありがとうございます。
俳優・アクティングコーチ
Hangout Acting Studio 代表の松﨑です。
新年のご挨拶が2月になってしまいました。
改めまして・・・。
関係各位の皆様。
昨年は大変お世話になりました。
本年もHangout Acting Studioと、当スタジオに所属している俳優をよろしくお願い申し上げます。
新年最初の記事は私が代表を務めるアクティングスタジオ、【Hangout Acting Studio】についてです。
今年2024年で設立から7年目(現在の名前に変更になったのは2022年から)となります。
本当にたくさんの俳優部の方々との出会いがありました。
現在、当スタジオには大手芸能プロダクションに所属する俳優からフリーランスで活動している俳優まで、他のスタジオには無い当スタジオならではのメソッドや独自の演技トレーニング方法で多くの俳優の皆さんが演技のトレーニングに励んでいます。
その中で連続ドラマのストーリーで重要な役で呼ばれる(←ここ重要!)ようになったり、映画や広告のオーディションに受かるようになったりとそれなりの結果が出るようになりました。
・・・・・・【それなりに】
です。
どういうことか・・・?
Hangout Acting Studioには芸歴が長くたくさんの経験を積み重ねている俳優もいれば、それらがまだまだ少ない新人まで様々な俳優がいます。
全員に共通していたことがありました。
それは・・・・・・本当の意味で演じることを【遊べていない】ということです。
演技が上手だとしてもです・・・。
芝居は英語で=『Play』と言います。
【Play=遊び】
なんです。
【芝居=Play(遊び)】
ということです。
当スタジオではそれぞれの俳優、個々に合わせた【処方箋】を出します。
しかし、その処方箋の受け取り方がとても大事で、そこを間違うと効果が思ったように出ません。
なので、昨年はスタジオに所属してくださっている俳優の皆さんの意識と演技力の底上げを目的にトレーニングをしてきました。
極端に分かりやすく言うと・・・
演技を楽しもう!!!
という、1年でした。
しかし、これがなかなか難しい人がいます。
どうしても演じる上で無い【正解】を探してしまうからです。
その発想を変えよう!
演技を楽しもう!!!
を最優先にスタジオの俳優の皆さんには必要以上のものを求めませんでした。
当然のようにそれぞれ意識が高い人間とそうではない人間では成果の差が出ます。
なので、最初に書いたように【それなり】にだったのです。
【それなり】ではマズイ!!
2024年になってからスタジオのレベルを一つ上げる必要性があると思わされることが続きました。
例えば・・・
スタジオの俳優が出演する舞台を観劇に行った時に、
『あれ?スタジオではあんなにいい演技ができているのに、舞台上ではいつものように演技が出来てない』ということがあったり・・・。
せっかく出演が決まったドラマで出演シーンでいつもよりも良い演技が出来てなかったり・・・。
つまり・・・プロの現場での空気に本来の力を発揮できていないという現実が起こってしまったのです。
スタジオが【本番ための訓練】ではなく、【練習の練習】になっていました。
楽しむことを求めたが故に緩くなってしまったということです。
本来のアクティングトレーニングの目的は、スタジオメンバーが現場で最善の仕事をするためです。
それを実現させてあげることができなかったのは、コーチである私の責任だと猛省をしました。
アメリカの偉大な演技講師である、ステラ・アドラーもサンフォード・マイズナーもご自身の演劇学校では、とてもとても厳しかったそうです!
ステラ・アドラーは自身の著書でこんなことを言っています。
その意味を改めて理解しました。
部活動に例えるなら、日々の練習を遊びにしている野球部と甲子園優勝を本気で狙って高い水準で練習している野球部では【結果】が違います。
さて、私がやるべきことと、スタジオの2024年の方向性が決まりました。
【コーチ】の語源は馬車からきています。
馬車の目的は大切な人をその人が望む目的地まで送り届けること。
アクティングコーチの仕事は俳優の目標を達成するために寄り添い、送り届けること。
その為に昨年よりも基準値を上げる。
『厳しい』ではなく、『シビア』に。
【まとめ】
最後に『なぜ今回このような記事を書いたのか?』を明確にして終わりたいと思います。
俳優を職業にしているあなたは・・・
どこに向かいたいですか?
何を達成したいですか?
どんな目標を叶えたいですか?
はっきり言います!
演技は特殊技術です。
専門知識も訓練も必要です。
そして俳優として生きていくための発想も必要です。
自分がアクティングコーチの勉強をして思うことは、自分が20代の頃にいいコーチに出会いたかったということです。
素晴らしいアクティングコーチは日本にもいらっしゃいます。
ただ教えてくれるだけではなく、ちゃんと【コーチング】をしてくれる自分に合った方を探してください!
それだけであなたの未来は違うと思います。
それは俳優としての投資です。
ある程度のレベルにいくと演技力は必ず求められます。
頑張りましょう!!!
2024年が俳優としてあなたが少しでも前進できますように・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【筆者情報】
俳優、アクティングコーチ・・・時々 監督
松﨑巖夫
https://twitter.com/IWAO_MATSUZAKI