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ささやかな抵抗、或いはなめらかな毛布


2024年9月21日
〇すっかり秋めいて、近頃はいつまで半袖短パンのパジャマ(兼部屋着)を着ていられるか、はらはらどきどきのチャレンジをしている。でも今日は急激に寒くなって最高気温17度。さすがに半袖短パンでは寒い――のでパーカーを着て、薄めの毛布を被る。頑なにギリギリまで暖かい衣類を着るということをしないのは、たぶん私の、冬へのささやかな抵抗なのだと思う。私は冬季、鬱の傾向が強くなる。もちろんそういう疾患なのだが、それに加えて津軽の冬の空は厚い雲に覆われて毎日が仄暗く、降雪量もすごくて道路わきに寄せられた雪で高いところでは(誇張ではなく)2mほどの回廊ができる。なので道路が狭くなり歩きにくい。おまけに滑りやすく、ひと冬に数回はしりもちをついたりする。そして雪が降るのは道路だけではない。雪は人の都合を汲んでくれたりはしないので、アパートの敷地や駐車場にも容赦なく積もるから雪かきが必要になる。うちは雪かきしないといけないのは主に駐車場くらいだが、酷い年は毎日、それでなくても数日に一回はやらないと車体が埋もれてしまう。他にも気温が低くなりすぎて水道管が凍ったりするし、暖房をつけないと部屋の中が湿り気のある寒さで凍えることになるし、寒いので厚着をすることになるがそのせいでじっとりした汗をかいて不快感が高まるし、鍋をついつい食べ過ぎて太るし、外出はもとよりソファから立ち上がるのも億劫になるし、なんせ雪国の冬はだいたい5、6か月もある――冬への恨み言、というかもはや呪詛を吐き出すとキリがないのだが、そんな季節の訪れを少しでも拒むべく、ささやかな抵抗を毎年行っているのだ。因みに夫はもうとっくに長袖長ズボンを着用している。私だけなんだかアホみたいだが(アホなのだが)本当に毎年これを繰り返している。

〇そういえば最近、欲しいと思ったものが割とすぐ目の前に現れる。メロンが食べたいと思っていたら一週間後くらいにメロンをもらったし、梨が食べたいと思っていたら一日に二件も梨をもらった。まあフルーツにおいては季節柄というのもあると思うのだが、しかし、吉原幸子の詩集が欲しいと思っていたら、数日後にまわりみち文庫さんに入荷されているのを目にしてすっ飛んでいって購入した。これはなかなか無いことであると思う。とりあえずなんだかこの頃は引きが強いみたいだ。今はというと、辛いラーメンを食べたい。食べたいな……(夫を横目で見つめながら)。

〇ここ数年、noteを全く更新せず、というか何を更新したらいいのか迷子になり更新できておらず、見る専門になっていた。先日、詩人の方のnoteアカウントをフォローしたらフォローし返してくださった方がいらっしゃって、そういえば私のアカウントどうなっているんだ……と見に来てみたら、最新記事が四年前と表示されて、驚いた。時間の流れ速すぎひん?――それはさておき、私の愛用ツールはXなのだが、最近はつぶやくことがなぜかめっきり減って、それなら文章にしてnoteに上げようかなと思ったので、不定期に上げていきたいと思っている。

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