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Nameless

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続くかどうかは気力次第
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ーーー鈴の音、ひとつ。
微かに響いたその音が君と俺を繋いだ。

Nameless

ひやりと肌を撫でられたような気がして目が覚めた。ぼんやりとする意識に気怠い身体、その内側は熱を持っているように火照っている。きっと久々に飲み過ぎたアルコールのせいだ。
重たい瞼をうっすら開ければ、薄暗いオレンジ色の光の下、ベッドの脇にぐしゃぐしゃになって置かれているシャツが目に入った。熱くなった身体に纏わりつくのが

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