スキルについての考察
スキルには2種類あると思う。
コモンスキルとユニークスキルの2つである。
コモンスキル
コモンスキルとは、学校で習うような知識や技術のことである。
国語、算数、英語など小学校科目もそうだし、大学医学部で習う医学も、MBA的なビジネススキルも同様だ。
学校で習う範囲のプログラミングやデザインなんかもたぶん同じなのだと思う。
一般に、コモンスキルは高ければ高いほどいいとされる能力だ。
学校ではテストの点数が高いほど評価が高くなる。
社会人になってからも、英会話にせよ、簿記にせよ、専門資格にせよ、持っていればありがたがられるし、程度の差はあれど就職活動でもプラスに働くだろう。
ユニークスキル
一方、ユニークスキルとは『自分固有の特性』のことだ。
コモンスキルとちがって、学校では教えてくれないし、多くの場合、自身のユニークさに気づくことから始まる。それは一見しょうもないような能力であることも少なくない。
ユニークスキルには単純な高低・優劣はない。あるのは、『自分の特性をいかに高い解像度で捉えているか』ということと、『その特性を活かすべくいかに工夫するか』だけである。
後者の『工夫』については、一部のコモンスキルを上げるという選択肢もある。ただし、これは単純なコモンスキルの底上げとは意味が異なる。
ユニークスキルは、「HUNTER×HUNTER」や「ジョジョの奇妙な冒険」などで描かれる世界観だ。余談であるが、「出会って5秒でバトル」や「ブルーロック(サッカー漫画)」、「ベイビーステップ(テニス漫画)」などもユニークスキルを扱う素晴らしいマンガたちで超おすすめだ。
「戦闘力」というコモンスキルの多寡で勝負が決まる「ドラゴンボール」の世界観とは対照的といってもいいだろう。(もちろん、ドラゴンボールも名作である)
スキルの伸ばし方の違い
スキルアップの観点では、コモンスキルとユニークスキルのトレーニング手法が異なる。コモンスキルは本や学校、動画など学ぶコンテンツは世の中にたくさんあり、標準的な学び方が確立しているといってもいい。
ユニークスキルは、振り返りと経験、コーチング、対話などによって自身のユニークスキルを発見し、その活用方法も発掘し続けていく形になる。
スキルの市場価値の違い
市場価値についても、2つのスキルには異なる特徴がある。
コモンスキルは扱いやすく、汎用性の高い能力である。”食いっぱぐれない”という意味ではコモンスキルのほうが市場価値が高いといえるだろう。また、学び方が確立されていることも踏まえると、一定水準までは市場価値を上げやすいスキルともいえる。
しかし、実際に市場価値が”非常に”高い人はユニークスキルを核にして仕事をしているように感じる。きっとユニークスキルはコモンスキルでは到達し得ない大きなアウトプットを出すからだろう。
というわけで、最近「スキル」について考えていたことを、自分の頭の整理のために書いてみました。
興味との関係性や、2つのスキルの組み合わせについても考え中です。
※2019/09/04 修正
「ノーマルスキル」を「コモンスキル」に修正しました。
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