社内インタビューvol.18
今回でいよいよ最終回!専務のインタビューになります。
この会社で一番長く働いておられる専務。昔から変わらないこととどんどん変わってきていること。
今までとは違った目線のお話し。最後までよろしくお願いします!
※専):中西専務、新):新入社員
勤続年数&お仕事内容
専)何年になるんでしょうね。平成元年からなので35年…?平成で考えると35年になるんですけど、入社の少し前に、創業者である父が体を悪くしてしまって。それまで全然違うことをしていたんですよ。大学を卒業してすぐ少しだけここで働いた経験があって〜ということでここに戻ってきたんです。
当初は経理を担当する予定だったんですけど、ちょっと色々あって、お得意先の仕事の受け方が変わったんですよ。そのお客さまの担当になったんです。それから今まで積み重ねてきたんですけど、個人的にはそろそろ引退しないといけないかなと、引き継ぎの方を考えながらもお仕事している感じです。
新)なるほど。今のお仕事としてはメインクライアントさんのお仕事をしているのと…?
専)それと、事務・経理的な事の最終チェック。
最終、書類は提出しないといけないんですけど、その前に科目やその他の最終確認をしています。あとは支払関係だとか。
やっぱりチェックの作業というのは大事だと思うので、それだけはやっていますね。
新)じゃあ今は役員として関わってくださってるんですね。
専)そうですね。昔は総務だとか事業本部だとか名前がついてましたけど、いろんなことをしないといけないので。
社長の補佐というか、行きすぎてる時のストッパー的な時もあるし、背中押す時もあるし。そこはなかなか難しいですけどね。
岩本印刷でのお仕事
新)岩本印刷自体、専務のお父様が創業された会社だと思うんですけど、お父様が創業されたからここに就職なさったんですか?
専)そうですね、多少なり流れでここにきた感じはあるんですけど。
まぁ、ここまで続けられてるということは、みんなの協力であったりとかもちろん家族の協力もありますし。そういうのがあったからやって来られたのと、多分無意識のうちに今のメインクライアントさんの担当さんとたまたま気が合ったというか。それでも間違えたら厳しく怒られるんですけどね。その代わり頑張ったらよく頑張ったねと言ってくれるようなことがあったんですね。
今でこそデータで管理できるけど、昔は帳簿上で在庫とか確認していたんです。その帳簿を私が全部照らし合わせて、何でここでこう数字が動くのか説明したら、よくやってくれた、ありがとうと言われたんですね。
その経験がやっぱりずっと残ってて。
その言葉があるからもう一回その言葉を聴きたいなって思いが人間として、やっぱり残ってて、原動力かなって思います。
だからやったことに対して「ありがとう」って言うのは社内でもできるだけ意識しています。
やってもらえることって当たり前じゃないと思うんです。どんなに小さなことでもどんなことでもその人が仕事としてやってることでも「ありがとう」って言った方がいいんでしょうけど、その場面を全部見られてるかどうかはわからないですよね(笑)ありがとうっていちばん言いやすいし、便利やし…ちょっと語弊があるかもしれないけど。言われた方も嬉しいし言ってる方もハッピーかなって思うし。
この年齢になったから思えることなのかもしれないですけどね(笑)
新)いやいや!褒められたり感謝されるのはいちばん嬉しいですからね。
専)別にね、大きいことをやってのけなくても、どんな小さなことでもいいんですよ。人を育てようと思って褒めるのは、またそれはそれで難しいことでもあるし。
新)目的がそれになると、もうどう褒めていいかわからへん!ってなりますしね。
専)そうそうそう!いいところを見つけたいのに知らず知らずのうちにアラが見えてきたりしてね。だから、探さないほうがいいかなって思うようになったんです。
新)昔と今と比べて、感覚とか仕事内容とか変わったなぁと思うところってどんなところなんですか?
専)納期。
新)納期?
専)昔始めた頃はまだ「フィルム」の時代だったんです。フィルムはうちでは管理をしていなくて。
印刷のオーダー頂きました→フィルム取りに行きます→印刷終わりました→フィルムを返しに行きます。
それだけの時間をかけていたんですけど、今は月曜日にオーダーいただいたら金曜日に製本所に渡す、というようなすごい納期に追われているので、今、色々相談はしていて。
だから、交渉をしています。出来ないものは出来ない、出来ることならいつに出来ます。
もちろん、出来ないってお答えするのはどうしてもって時だけですけど、納期的に厳しい時に製本所さんであったり紙屋さんであったりにちゃんとお伝えしておくことは大事だし、向こうに納期に合わせて動いてもらえるような関係性も大事だなって思います。社内だけでなく、社外のコミュニケーションを持っておくことが自分がバタつかずに済む一つの方法でもあるように思うし。
昔、東京に本社があるお客様とかだと、毎年、年に1回ほど集会とか展示会とかがあるんです。遠いんですけど、陣中見舞いを兼ねていくようにはしていて。何なら東京に行けることが楽しみみたいなところも正直あって(笑)
今となってはきっかけがないからなかなか行っていないんですけど…。
担当の方が関西から東京の方に移られたりすると会いにくい部分も出てきますし。でも、それでも一回行って会った方が仕事やりやすいよとアドバイスいただいたんで、それで行くようにしたんです。
最近の人はちょっとわからないですけど、私が担当させてもらっていた人とかは今でも関係が持てているので、やっぱりコミュニケーションが大事だなと思いますね。メール・電話だけでなく直接、ね。それが大事かなと思います。
専務の息抜き方法
新)息抜きにはどんなことをされているんですか?
専)息抜きはもう、だら〜っと過ごしています。
今もう家の仕事は、主人が料理を作る以外のことは全てやってくれています。
新)へー!
専)私は、日中会社に出てしまうから洗濯とか全部してもらってるし。休みの日も一応、してくれていますかね。こちらが気が付いたら食器洗いとかしますけど。料理とかは味付けとか作り方とかに不満があるみたい(笑)
あと一つは、遊びで月2回歌を歌いに行っています。踊りも含めてやるやつ。ちゃんと講師もついてます。
新)へぇ!すごい…
専)もう3年くらいになるのかな。
自分の年齢で知らない歌とか、ダンスもつくので、もう歌詞見てたら踊り忘れるし(笑)まぁ、人に見せるわけでもないし、5人くらいのグループでやっています。これが結構、楽しみですかね。
旅行とか行きたかったけどずっと行けなかったし、やっぱり車の運転が年齢もあって心配やし、遠出もできないし。なかなか行きたいけど行けないですね。
新)歌は何を歌われるんですか?
専)それはね、青春ポップスですね。1970年代ぐらいの歌なんですよ。古い歌ではあるんですけど、知らない歌も結構あります。
むかし話
専)私が大学生の時学生運動が激しくて。
学校の休校が1年くらいあったんです。そんな時期だったから入学式はあったけど卒業式はなかったんです。それから何年も経ってから、30歳くらいかな?卒業式をやったんです。あれはすごく嬉しかったですね。
だってなかなか会えないじゃないですか、卒業してしまうと散らばってしまうので。それが卒業式でぎゅって集まって。そこから毎年集まったりもできましたし。
新)卒業式がなかったっていうのが結構衝撃で…昔の時代の学生運動とかそういった話を聞くのが個人的に好きなので、卒業式がなかったという当たらな情報に驚いてて(笑)
専)もうね、教室の椅子とかでバリケードがしてあってね。そこにいる同級生とかに差し入れしたりしてましたよ。
そんなこともあったけど、就職するってなったらロン毛やった人もパツッて切ってたしね。有り余ったエネルギーの発散があったのかなと今では思います。実際には見たことはないもんね?
新)そうですね、写真とか調べたら出てくるってくらいでしか見ていなくて。だから実際に体験された話が聞けるのが嬉しくて。
専)丁度ど真ん中でしたからね。
その時期に会社の仕事を手伝ってと言われたので、アルバイトをしていました。丁度大学1年のときですね。高校の時から社員さんが休まれた時なんかに駆り出されたりもしたし。
新)他のお仕事がしたかったって思いはなかったんですか?
専)無かったですね。特別にないというか、選択肢がなかった中でしたので。
就職活動も何もなかったから卒業したら会社に来いっていうレールを外れることができなかった。お金に対してはすごいシビアやったから…
アルバイトもしていなかったし、門限も早かったし。9時くらいまでとか、今だと考えられないでしょ?(笑)食事とかに行っても一次会で迎えにきます。
新)ほえぇ、すごい…
専)絶対に帰らないといけない。
新)そこに、特に違和感とかそういった感情はなかったんですか?
専)その時はそうですねぇ、特に何もなくいましたね。
でも、流れでいろんな経験はしてるかな。海外旅行について行くために仕事から離れたり、ホームレッスンをしたり…。この会社に来てからもハードなことはいっぱいですけどね。家でもどこでも仕事というか、何というか。
新)社長はプライベートと仕事の境目がない働き方をされていると思うんですけど、専務も同じですか?
専)同じですね。分けられないというか、ここに出てこなくても済むことがあれば家でやる感じですかね。
家と仕事は分けたいんですけど、分けたいって思いよりも仕事の方が多くて分けられなかったし…家にパソコン持って帰らなかったら「今日は持ってきてないやん」っていじられるようなこともあったりね(笑)
メッセージをお願いします
専)一番難しい〜(笑)そうですね。
やっぱり、色々難しいこととか、体のしんどさと心のしんどさとかもあると思うんですけど、そこのしんどさをちょっと頑張って乗り越えたら次の段階が待ってるのに、もうしんどいと思ってしまうのは勿体無いかなと。
私が割と楽天的な方で、悩んでも解決しない。悩んでも仕方がないからやっちゃえ!で動いて、違ったらまたそこで考えてみる、といった思考回路になっているので…
なかなか今の人たちはそうはなれないかもしれないんですけれども、そんな時に誰かに相談でなくても誰かに吐き出してしまえればいいんですけど、それもなかなか言えない、自分の中に閉じ込めてしまうんじゃないかなと思うんですけど…もうちょっと腹を割ってと言いますか、ちゃんと出していけば、雑談でもお菓子食べながらでも、そういった人と機会があればなと思います。
私に、ちょっと聞いてくださいよ〜って言ってもらってもいいんですけど、年代が違いすぎるところもありますしね(笑)
まぁ、とにかく、悩んだり困ったりしたらこちらに言っていただいたら解決できることもあるかと思いますので、声を掛けてもらえればなと思います。
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会社のことからご自身の人生の経験と、記事には載せきれない沢山のことをお話しすることができ貴重な時間となりました。ありがとうございます!
さて、今回で社内インタビューは終了となります。最後まで読んでくださった方、協力してくださった社員の皆さん、本当にありがとうございました!
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