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精神疾患がもらたす疲労感ってどんな感じ?

精神疾患と日常生活のストレス

精神疾患を抱える人にとって、健常者には簡単にできることが、大きなハードルになることがある。私自身の経験をもとに、日常生活で感じるストレスや困難についてまとめる。


精神疾患がもたらす疲労感

精神疾患を抱える人は、日常のあらゆる場面で疲労感を感じやすい。例えば、以下のようなことがある。

・朝起きた時点で、すでに疲れている。

・人混みや大きな音、光などの刺激に敏感になる。

・繁華街やショッピングモールなど情報量の多い場所が苦痛になる。

・電車やバスなど公共交通機関の利用が非常に疲れる。

・小さな物音や、人が叱られている声に耐えられない。

・精神薬の副作用で常に眠気や倦怠感を感じることがある。

・何も動けない日がある。

これらは単なる「疲れ」ではなく、精神疾患特有の疲労感である。エネルギーが切れたら、すぐに身体を休ませる必要がある。


日常生活でストレスになること

精神疾患を抱える人にとって、次のような状況や活動が大きなストレスになる。

  1. 人混み
    人が多い場所では、視覚や聴覚に過剰な刺激が入り、脳が情報処理しきれなくなる。これが極度の疲労感や不安感につながる。
    対策: 人混みを避ける、静かな時間帯を選ぶ、イヤホンや帽子を活用して刺激を遮断する。

  2. 大きな音
    騒音や急な音は、過敏な神経に強い負荷をかける。心拍数が上がり、不安やイライラが増すことが多い。
    対策: 耳栓や環境音を利用して自分を守る。


  3. 強い光や点滅する光はストレスの原因になる。日光や蛍光灯が負担になる人もいる。
    対策: サングラスや遮光カーテンを使い、光を調整する。

  4. お風呂
    お風呂に入ること自体が大きなエネルギーを必要とするため、負担に感じることがある。
    対策: 短時間で済ませる、シャワーだけで済ませる日を作る。


薬の副作用とその影響

精神薬は体調を整えるために必要だが、副作用も無視できない。

疲労感や眠気が強くなる。

体重が増加しやすくなる。

思考が鈍くなり、集中力が低下することがある。

これらの副作用は個人差が大きく、自分に合った薬を見つけるために主治医との相談が欠かせない。


健常者には簡単でも、精神疾患の人には難しい

「普通なら簡単」と思われることでも、精神疾患の人にとっては難しい場合がある。例えば、人と話す、公共の場に出る、スケジュールを守るといった行動が、それだけで心身に大きな負担をかけることがある。

それでも、自分を責める必要はない。今の自分ができる範囲で動くことが大切だ。無理をしないことで、少しずつでも前に進むことができる。


周囲に求めたいこと

精神疾患を抱える人が安心して生活するためには、周囲の理解と配慮が必要だ。

無理を促さず、「できる範囲でいい」と伝える。

小さな成功や行動を積極的に認める。

具体的な手助けをする。「何か手伝う?」ではなく、「これをやっておくよ」と具体的に動く。

周囲の支えがあるだけで、生活のストレスは大きく軽減する。

今は疲れやすいということを伝えるのが大事。サポートしてもらおう。


最後に

精神疾患と向き合う日々は簡単ではない。しかし、無理をせず自分のペースを守ること、周囲の理解を得ることが、少しずつ前進する力になる。この記事が、同じような悩みを抱える人や、その周りの人々にとって参考になれば嬉しい。

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