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最近読んでよかったおススメ本紹介 サイバーエージェントAICG部門 / Future Liveチーム
こんにちは、サイバーエージェントのAICG部門Future Liveチームのイワケンです。普段はXRエンジニアとして、Unity/Unreal/WebGLなど触っています。
私チームは「3DCGの力で未来の当たり前を社会実装する」というコンセプトで各々が業務・活動しています。
一方で、各々の専門や担当が少しずつ違うため、チームのみんなに「最近どんな本、講演、エントリ読んでます?」と話を振ってMiroにまとめて共有する会を開いてみました。
このエントリはその雑談する会のまとめです。サイバーエージェントのAICG部門のエンジニアやCGアーティストがどういった事に関心を持っているかを示している、あるいはどういったバックボーンを持っているかが伝わると嬉しいです。
そしてこのエントリはREALITYのizmさんの記事を参考にさせて行わせていただきました!
やってみたMiroの全貌
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こんな感じでMiroにまとめながら進めました。14人参加し、26冊の本が紹介されました。その中から投票と議論をしたうえでのおススメ本紹介していきます!
入門書編
AICG部門では社会実装に向けて、様々な技術領域をキャッチアップし、PoCや実装をしています。その中で「この1冊が入門としておススメ」という本を紹介します。
映像の原則
映像制作の基本的なところをわかりやすく解説。
なんとなく感じていたことが説得力を持って解説されてます
私たちのチームは「映像」を原点に進化してきたチームということもあり、他メンバーからの人気も高かったです。
「学生時代私も読んでました」という声もありました。CGアーティストのみならず、「映像制作」に関わる仕事をする人は必見かもしれません。
Houdini ビジュアルエフェクトの教科書
解説が丁寧なので、Houdiniまったくの初心者が読み始めるのに最適です。
最近Houdiniを始めたXRエンジニアFさんからの紹介
私たちのチームはバーチャルエフェクト演出の実装として「Houdini」というソフトを使うケースがしばしばあります。そのための入門書として紹介してくださりました。最近社内でHoudiniを使う人が増えているのを感じています。
理論と実践で学ぶHoudini -SOP&VEX編-
エンジニアのHoudini入門書としてこれはおすすめ。VEXのサンプルコードが大量で、実践的に色んなものが作れます。
前のプロジェクトでHoudiniを触っていたCさんからの紹介。
こちらはエンジニア向けのHoudini入門書だそうです!
C++の絵本
簡単な見た目でわりと細かいところまで説明されているので、C++がはじめてという方の一冊目におすすめです。
私たちのチームは映像制作や3DCG合成システムの開発にUnreal Engineを使用し、開発のためにC++を使用することがあります。C++でゴリゴリゲーム開発をしてきたKさんからの、C++の入門としてのご紹介でした。また「絵本シリーズ」がおすすめとのことです。
映像制作のためのVFX教科書
クロマキー合成についてしっかり学べる。
RealityやLED Studioなどに通じるところが非常に多く、カムロ坂スタジオの現場を学びたい人には最も強く進めたい一冊
私たちのチームでは、自社スタジオを使ったクロマキー合成撮影やIn Camera VFX (LED Studio)を用いた撮影が頻繁に行われています。
日々現場でスタジオ機材を扱っているエンジニアKさんからの強い推薦本でした。
ステージ・舞台照明入門
現場特有の機材を初心者でも非常に分かりやすく学べる。
また、技術だけでなく、現場特有の技術者の立ち位置やメンタル的なものも学べる。
イベント現場技術者入門といっても良い内容。
先ほどと同じく、日々現場でスタジオ機材を扱っているエンジニアから推薦本です。ソフトウェアだけでなく現場機材の扱いやメンタル的なことまで学べる本だそうです。
Unreal Engine 4で極めるゲーム開発
UEでの開発が一通り体験できる内容。私はこれでUEを学習しました。
元々iOSエンジニアだったHさんが、本チームにJoinしてUEを習得するために愛読した本とのことです。Hさんは現在、UEを使ったAR演出の開発を行い、実プロジェクトでもすでに実践しています。
ゼロから作るDeep Learning
以前機械学習とDeepLearningを独学で理論知識を勉強して、実際にやると、分からない所が多かったですが、この本のおかげで実践までできて、以前理解できなった部分も理解できるようになりました。
リーダブルコード
チームでプログラマとして働くたの心がけが書いてある本
新入社員向け
新入社員向けと言いつつ、中堅エンジニアとして再度読んでも価値があるとのこと。いつ読んでも価値がある名著ですね。
Google Cloudのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
Goocle Cloud Platformのサービス一覧とそれぞれの特徴が把握できる本です。
クラウドの考え方~各種サービス導入方法や使い方ポイントなどを説明してくれるのでクラウドの入門書としておすすめです。
XR開発からWebアプリ開発まで行うFさん。
前々の部署ではAWS使っていたらしいのですが、本部署がGCPメインということでせっかくなら勉強しよう、という流れでこの本に行き着いたとのことです。(私達のイベント視聴ページの裏側はGCPということですね)
中級者向け/オススメ本
Game Programming Patterns ソフトウェア開発の問題解決メニュー
デザインパターンをゲーム開発で陥る問題に当てはめて説明している本
デザインパターンの概念の理解だけでなく、実践でどういう時に使うべきかが分かってすぐに生かしやすいです
前のプロジェクトではUnityで大規模スマホゲーム開発をしていたTさん。デザインパターンの重要性とともに、この本を紹介してくださりました。
UniRx/UniTask完全理解
今やUnityのデファクトスタンダードになりつつあるUniRxとUniTaskの解説書。初級から上級まで丁寧に書かれています
Unity4の時代からUnityを触っているKさんからのオススメ本でした! (私もこの本好きです)
Mayaモーションデザイン A to Z
MotionBuilderにも触れている非常に貴重な書籍。
業務用モーションキャプチャを用いた実践的な内容を取り扱った本は恐らく日本だとこれだけだと思う。
この1冊ちゃんとやればモーキャプの現場に入って何かしら役割を確実に持てると思う。
カムロ坂スタジオのモーションキャプチャ機材に貢献したKさんの推薦書でした。
その他オススメ本
その他紹介された本をシェアします!
・Unityの教科書 Unity 2022完全対応版
・ユニバーサル・デザイン―バリアフリーへの問いかけ
・ゲームグラフィックス 2020 CGWORLD特別編集版
・Houdini Cook Book
・ステップアップUnity──プロが教える現場の教科書
・「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント
・SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
・失敗の本質
・[24時間365日]サーバ/インフラを支える技術
・核心のイメージがわかる!前置詞キャラ図鑑
・自分の中に毒を持て
・諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない
終わりに
今回「最近読んでよかったおススメ本紹介」という企画を社内でやってみて、シンプルに楽しかったです。また、企画のあと「この本買ってみよ」とポチった人がいて嬉しかったです。
そしてサイバーエージェントのAICG部門には、オススメ本に関する領域に興味がある/仕事にしているエンジニアやアーティスト/クリエイターの方が在籍しています。
興味のある方はカジュアル面談やエントリーをお願いします。お待ちしていますー!
もっとカジュアルに軽く話を聞いてみたいという人はイワケンのTwitter にDMいただければZOOMで色々共有します!
カジュアル面談
サイバーエージェントのAICG部門のエントリー
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