「この台本面白いけど、今っぽくない感じがしない?」
ある深夜ラジオの台本打ち合わせで、タイトル通りの指摘をされた。
僕はその番組で、初めて台本を書き直すことになった。
台本に何が起きていたのかを具体的に説明すると・・・
企画としては、深夜の女性アイドルのラジオ番組で、バレンタインの日に優秀なメールを書いたリスナーにチョコを配るというものだった。
ただ、その内容の切り口が
「深夜ラジオを聞いているリスナーは、どうせ非モテ男子。そんな、むくわれない男たちにアイドルがガチチョコを渡すことで、自慢できる人間にしてやろう!だから、面白いメール送りやがれ!」的なフックの掛け方だった。
ちょっとだけ補足すると、番組内で、可愛い声で毒舌を言うドSキャラを作っていたのと、リスナーとのイジりイジられの関係は既に構築していた。
でも、「今っぽくない。」と言われた。
もう少しこの言葉を翻訳すると、「今これをすると損する」というのが正解な気がする。
僕は、そこそこ深夜ラジオを聴いてきたし、多分1年前ぐらいなら全然成立していたと思う。
でも、最近は無駄に人を傷つける笑いにメリットがない。
あるラジオ局の番組選定の1つに「人を傷つけないお笑い」という判断基準が上がっているとも聞く。
多分、これがテレビや昼のラジオだったら、僕も上記のような台本は書いていなかった。
それは、深夜ラジオという内内のコンテンツであったから、よくある多少傷つけるお笑いもチョットはありだろ!?という錯覚に陥っていた。
こういうのも、状況によっては、アリなケースもある。
リスナーからのメールやフリートークで、番組が意図せずそっちの方向に進んでいったならば仕方ない気はする・・・
でも、制作段階の必然性がない状態で、安易に傷つける方向に持っていくのは違うなと凄く反省しました。
凄く当たり前のことに思うかも知れないんですが、深夜ラジオだと意外とこの文化が根強く残っていたりする。
でも、時代的には不正解なんだろうなと。
業界ルールだけ守っていればOK!という時代ではないというお話しでした。
皆さんもお気をつけくださいね!!
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