芸能プロダクション制作のドキュメンタリー番組がすごい
僕は、テレビで流れているドキュメンタリー番組が大好きです。
特に、「情熱大陸や仕事の流儀」を見るたびに心を揺さぶられます。
この2番組が好きすぎるあまり、毎週録画して文字起こしをするレベルのドキュメンタリー愛好者です。
そして、かく言う僕も、放送作家として、キー局のドキュメンタリー番組制作に携わせて頂いております。
そんなテレビドキュメンタリー番組大好き放送作家なんですが、これはテレビでは作れないと思ったドキュメンタリー映像(YouTube)があります。
それは、YouTube で公開されている、=LOVEというアイドルのドキュメンタリー映像。(制作は、代々木アニメーション学院という芸能プロダクション)
この映像には、明らかにテレビのドキュメンタリー番組では作れない要素が含まれています。(※長尺動画:54分)
ではなぜ、この映像をテレビでは作れないと思ったのか?
それは決してクオリティーの面ではありません。
逆に、その部分はテレビの方が、丁寧に作られていると思います。
でも、テレビでは勝てない要素がありました。
その答えは、過去素材の量です。
タレント事務所が中心となって制作しているため、デビューから現在に到るまでの映像素材をフルで使用されています。
テレビで、ドキュメンタリーを作る時は、基本的に最近撮影したロケ素材を駆使して、”今”を切り取ります。
過去を振り返るブロックがあったとしても、よく見る写真とナレーションみたいな振り返り方(情熱大陸の中盤ブロックで見られるやつ)になると思います。
なぜなら、テレビでは、こんなに大量の過去素材を入手できないからです。
事務所の方に、過去素材をお願いするにしても、どのような素材があるのかを把握していないので、こちらが先に作った構成に当てはまる映像を要求することしかできません。
この動画は過去ブロックがかなり長尺なので、万人受けはしずらい構成なのかもしれません。
でも、YouTubeでファンが見るのには、最高のコンテンツだと思います。
そして、最後にもうひとつだけ事務所が作るドキュメンタリーの強みを言わせてください!
それは、昨日今日出会ったテレビスタッフでは踏み込めない場所まで撮影できることです。
この動画で例を挙げると、メンバー同士がギクシャクして1対1で話し合っているシーンなどは、長年行動を共にしている映像スタッフチームでない限り、踏み込めない場面だったと思います。
→もし本当に出せない映像が撮れても、最後は事務所判断でカットできるので…
なので、芸能事務所の方々は、タレントデビュー時からしっかり動画チームを組んで、映像を残しておくことをお勧めします。
絶対に絶対に、タレント事務所にしか作れない映像作品があります。
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