中華街の名店から学ぶ、ファンづくりの秘訣
先日久しぶりに横浜に行ってきました。
ついこの前まで、コロナ禍の時は客足も遠のき...とニュースで見ていましたが、いまは大分街に人も戻り、山下公園にも家族連れでピクニックを楽しむ姿や犬の散歩をする姿などが見てとれ、お昼間のひと時を老若男女が楽しんでいる姿が印象的でした。
【横浜中華街】も例外ではなく、名店には30分1時間と長蛇の列も。
各店消毒や席間の距離に配慮しているからか、店内は落ち着いていますが街中の人通りは以前と同じ熱気を帯びています。
懐かしい感覚に心躍りながら、
ランチで伺ったのは名店【海員閣】
お肉をホロホロになるまで煮込み、あっさりした甘味のあるスープとストレートの中華麺でいただく【豚そば】や【牛そば】が定番メニューです。
味も感動しますが、約2年〜3年ぶりに訪れた今回、
お店のホスピタリティに感動することばかりでした。
優しい一声と気遣い
11:40オープンのお店に11:35から並んだところ、
すでに10人を超える長蛇の列。さすがだなぁと感心していたところ、オープン時に店員さんが人数確認で店前に出てきてくださいました。
その時に、「もしかしたら1回転目でお入り頂けない可能性がありますので、お待たせして申し訳ありません。」と優しい一言をかけて頂きました。
この一言があるだけで心に余裕がうまれます。
配慮って大切ですね。
プレゼンを怠らない
待っている間にも
・お店の歴史
・目玉メニューの紹介
とお店のPRをふんだんに話してくれ、
アトラクションのように期待値が高まります。
何も宣伝しなくても沢山人が来るのだからどんと構えていても良い気がしますが、更に自慢のメニューの宣伝を一人一人にしている姿に感動。
「決して人気にあぐらをかかない」という人気の理由を学びました。
メニューへの圧倒的自信
また、心を込めて「このメニューが美味しいから是非食べてほしい!お腹に余裕があれば、デザートの杏仁豆腐も食べてほしい!」と話される姿勢から、本当にお店のメニューに自信や誇りがあるんだなと言うのが伝わりました。
私はこちらのお店に来るのは数年ぶりですが、店員さんにとっては毎日毎日見ているメニューで、新鮮味は薄れるはずです。それでも、毎日情熱的に良さを語れるくらい素晴らしい料理なんだな、と期待値がますます高まりました。
顧客ファーストなプライス
頂いたメニューは2名でこちらです。
・豚そば
・牛そば
・餃子4個
・杏仁豆腐
どれも特別に美味しくて、定番メニューでありながらもここでしか食べられない、スペシャルな味!全てのメニューに大満足でお腹も満たされました。
更に驚いたのが、これだけ満足して満腹になってもお会計が3,000円に満たなかったことです!
とくに豚そばは900円だったのですが、これだけ人気のお店で遠方から足を運ぶ方も多いでしょうし、正直1,500円位でも全然問題ないと思いますし、客足も遠のかないでしょう。
それでもかなり良心的なプライスを守り抜いている。ここには、【一定の利益さえ出ているのであれば、なるべく良心的な金額にしよう。来ていただいたお客さんにお値段でも満足頂こう】というお店側の姿勢と配慮を感じました。
目先の利益に走るのではなく、長期的な繁栄を見て、適正な価格をキープする。
(もくしは期待を上回る料金設定をする。)
そんな配慮に、入店前からお会計後まで大満足となりました。
期待を上回ることが、ファンづくりの秘訣ですね。
長く愛されている中華街の名店から、ビジネスにとって大切なことを学ばせていただきました。
まさかランチでそんなことを感じるとは思っていなかったので、感激の一日となりました。