映画『ドリームプラン』から学ぶ②プランを描き、謙虚であれ
映画『ドリームプラン』に主演のウィル・スミスが、第94回アカデミー賞にて念願の主演男優賞を受賞されました。
受賞よりも、アカデミー賞でもトラブルが話題になっていますね。
暴力は決して褒められるものではありませんが、妻の病気をジョークにされ、僕が彼の立場だったら同じことをしていたかもしれません。
しかし、それは非常にリスキーな選択です。
ウィル・スミスはいつもユーモアたっぷりサービス精神旺盛で、場を明るく盛り上げてくれるムードメーカーといったイメージでしたので驚きを感じました。
ワールドカップでジダンが頭突きをしてしまった時、普段はフェアプレー賞を受賞するような冷静な選手が、よりによって世界で最も大きな大会でこんな行動に出てしまったんだと衝撃を受けました。
ただ、自分の中で大きく価値がある場面だからこそ、時に感情が理性を超えてしまう瞬間が人生にはあるのかもしれません。
そうならないための、教訓のような出来事でした。
今日もドリームプランから得た学びをつづります。
●プランを毎日見直す
父リチャードは、娘が生まれる前に姉妹がテニスのスターになるためのプランを綴り実行に移しました。
娘達にも毎晩寝る前に明日のプランを立てたか確認します。
その時の台詞がこちら。
『プランを立てないことは、失敗のプランを計画することと同じだ』
そして、プランだけではなくビジョンも語ります。ベッドをシェアして寝ている娘達に、君たちは成功する、将来一万ドルの小切手を手にするよ、そしたらもっと大きな家に住めるよ、と。
ビジョンとプランは1セット。
どちらも大切です。
しかし、プランを一度立てて振り返らない方も多いのではないでしょうか?
今日何を得たか、何が出来なかったかを踏まえて明日のプランを練り直す。
また、プランとも呼べないような大味な計画しか練れていない時もあるのではないでしょうか?
これを全てやれば必ず夢が実現する、そんな緻密なプラン(todoリストに近い)をまず立てることも大切ですね。
毎日毎日努力を重ね、プランを立ち直し、ビジョンを描いて眠る娘達の将来が明るくないはずがありません。
●成功しても謙虚であれ
映画を通して、ウィリアムズ一家の人間性に打たれます。
幼少期、姉ビーナスが各大会で優勝という結果を収めます。帰りの車の中で姉妹達は大いに盛り上がり、姉を称賛し、時に相手選手を揶揄する場面も。
そんな時に父リチャードは激怒するのです。
いつまでも喜ぶな、試合が終わったらテニスの話はするなと。
そして家に帰り、家族全員でシンデレラの映画を観るのです。
シンデレラからの教訓は、謙虚であることの大切さです。なぜシンデレラが幸せになれたのか、それは謙虚であり続けたからだと訴えます。
今日は勝者だとしても、明日には敗者になるかもしれない。相手へのリスペクトを欠いてはならない。それでは本当に優秀な選手はなれない。
リチャードは、短期的にルーキーとして派手な活躍をすることを望んでいる訳ではなく、いつも長期的な成功を描いているのです。
テニスが終わった後の人生でも成功してほしい、豊かな実りのある人生を送ってほしい。
だからこそ、人間性を磨いて豊かな人でいてほしい。それがリチャードの願いです。
いかがでしょう?
振り返って考えていると、今すぐもう一度観たくなるような映画でした。
アカデミー賞でのトラブルばかりが話題になるのではなく、本当に素晴らしい作品で、素晴らしい演技だったので、作品の真の価値にスポットライトが当たると嬉しいです。
学びを日々に活かしていきます。