もしトラと安全保障
先月の話、10日の「日曜報道 THE PRIME」、米大統領選挙と中国の国防費について櫻井よし子氏と主張し合っている訳だが、櫻井氏は論外として橋下氏の集団体制安保論について言及しておきたい。「もしトラ」で日米同盟が機能しなくなるという説は先ずありえない話だ。
大統領権限は絶大だが、議会政治に徹しているのが米国だ。日米同盟を蔑ろにしてくれるのは結構なことだが、そうはならない。最大の基地(日本)を手放す筈がない。近代史においても全世界の紛争に介入してこなかったことはない。常に率先して覇権に全神経を集中してきているのが米国だ。日本の維新は、米国海軍で成り立ったことを忘れている日本人は多い。日本の近現代史を教えないからだ。
憲法を改正して隣国との集団安保体制を構築しなければという橋下氏の説は一つの仮説に過ぎない。また、櫻井氏の『世界はいま「核は使わない」という時代から「核を使う」時代になった』という話は、実態の認識不足、「核真理教」の教祖発言に過ぎない。今は「ドローン真理教」の時代、その意味で中国のドローン空母竣工は先をいっている。米国は時に日本に対してDV的ではあるが離婚など夢にも考えていない。日本が離婚訴訟を起こしてもなかなか勝てないのが現実だ。日本はこれまで通りに、憲法の主張する範疇での安全保障を模索し続けることがより良い選択だ、但し、この延長はなし崩しになり、空洞化しながらいつ迄立っていられるかの時のなせる技に任せるしかないだろう。
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