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小泉悠氏の「ウクライナ戦争」・深草 徹氏

 氏の雑記帳にウクライナ戦争に至る火種について、小泉氏の説明を要約、分かり易く感想を述べている。侵攻したプーチンを批判しながら、ウクライナにもその要因があったとする人々が案外多いことに対する、その思い込みを払拭する為に、「2015年ミンスク合意Ⅱ」について認識を深めることは重要である。この合意で、第一に取決められた、『停戦・外国軍隊撤退・安全地帯設置・停戦監視等武力紛争終結のための措置を定め』というところが履行されなかったところにある。停戦時刻後に親ロシア派部隊(ロシア軍)は一方的に停戦にあるウ軍を攻撃、多数の死傷者を出した。
このロシア軍の実態は、今の停戦協議の実現を妨げている。兎に角、プーチンは主張が受け入れられない限り攻撃を停止することはないのだ。5日のエルドアン提案も、4州併合を受け入れない限り協議には応じないと返答している。
「ミンスク合意Ⅱ」の履行に向けた協議案を尽く拒否したのはプーチンである。そして、昨年、ドンバス2州の自称「ルガンスク人民共和国」、「ドネツク人民共和国」を一方的に承認した。


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