愛されている君へ、おめでとう
8月31日を翌日に控えた、8月30日(当たり前のことを言っている)。
応援している彼の支配下登録が発表された。
いける、と思っていた。というか信じていた。
今年の8月31日は支配下登録の最終日だった。なので、目標としている日付のひとつだったのだ。やっぱり育成選手は支配下登録されないと1軍の試合に出れないから、1軍で活躍!みたいな話もできない。支配下登録は重要なステップなのだ。
彼の朗報を知ったのはまさかの古巣経由だった。それも愛されているということなのだろうか。戦力外を通告した球団とはいえ、10年プレーしてきた球団だもんね。
前の週末に与えられた出場機会。ここが勝負だと言われていた。
本人もわかっていただろうし、私たちもわかっていた。きっと周りもわかってた。
それまでの成績は私が思うにまずまずだった。ただ、安定して悪いわけでもないし、育成の枠におさまる感じではないと見えていた。多分贔屓目だけど。
そして先週末、彼は素晴らしい結果を残した。
スポナビのMVP投票で80%の票を集めて1位になるくらい。
彼が1位になるのなんかこれまで2回見たか見てないかくらいな気がしていた(失礼)。
その結果を見て、支配下になれると確信できた。なので8月30日、ニュースを聞いた時は、きたよ〜!待ってたよ〜!という気持ちになったものだ。
昨年の11月、戦力外通告を言い渡された彼は、今までずっと努力を続けてきた。
地元の砂浜でひとりで練習したり、いつ声をかけてもらえても行けるように首都圏に場所を借りて練習したり、偉大な先輩に声をかけてもらい囲まれて練習したり。初めてトライアウトも経験した。
幸か不幸かこの状況だったから球団が危機で、という理由で個別に入団テストが用意され、育成契約にたどり着いたのだ。春キャンプもオープン戦も終わり、開幕が近づいた頃だった。
彼の背中に光る3桁の数字。ずっと彼の背中に光っていた数字の3倍くらい大きな数字だった。
きっと苦しかっただろう、それでもどんな時も彼は笑顔だった。私が好きになった彼だった。
彼はいつも誰よりも笑顔で野球をする。
相手に、グラウンドに、何に対しても丁寧に挨拶をして、帽子をとって頭を下げる。
スパイクを丁寧に揃え、グローブを丁寧に置く。
物を投げ出したり、物に当たったり絶対にしない。
野球を楽しんで、野球と人に丁寧に向き合う人なのだ。
そうやって彼が野球と周りを大切にして、向き合ってきたから掴み取れた支配下だ。
彼の朗報に、彼の仲間がたくさん祝福している姿が見えた。
引用しておめでとう、とか、お気に入りしたりとか。
彼は先輩、後輩、同期、みんなから、誰からも愛される、すごく優しい人だ。
みんなから祝われた支配下登録、第二の地で再び一緒に輝きましょう。
大好きだ!!!
支配下登録本当におめでとう!
ここからがまたスタート。
あなたは、大きな舞台で、キラキラと照明の当たるマウンドの上で、大勢の観客の中で輝く人です。
一緒にあなたの夢を応援させてください。
ああどうか君の背中に、ああどうか届いてほしい。
きっとまた君が笑顔で、遠くの空指さすんだ!!!
遠くの空指さすんだ / GReeeeN