「君たちには軸がない」ビジネスメンタリングを受ける、の巻
こんにちはいわあゆ(@iwa_ayu)です。
豚汁エバンジェリストを名乗りTONJIRU STANDという屋号を掲げて世界に向けて発信しています。本noteはその世界進出に向けプロジェクトメンバーとともに歩む変遷レポートとなります。
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季節は変わり、寒さも本格的になってきた今日この頃。
そうです、豚汁の季節到来です。
そんなホットなタイミングに、私たちTONJIRU STANDはこの最盛期の冬をひと区切りとして今後の展望が決まります。
アクセルを踏むのか、それとも潔く撤退するのか、結論を出すその瞬間がよぎりならもメンバーと共に明るい未来を作るべく日々奮闘しています。
今回はTONJIRU STANDがある世界を作るために必要なビジネスプラン策定のために、ありがたいことにビジネスメンタリングの機会を頂きました。
ひょんなことから、わたしの本業であるアイスタイルでともに働く事業部長天野さんの力を貸していただくことになったのです。
天野さんは元R出身のこんな方
トンスタからは、わたし、イエロー、ピンクの3名が参加。
このメンバーはトンスタの中でもビジネスサイドでリードするメンバーです。
社内起業が日々ざくざく起こるRでの経験、スタートアップのピッチで審査員をやりながら数多の起業家たちと話してきたからこその視点で、ありがたいご助言をたくさんいただくことが出来ました。
冒頭ではTONJIRUSTANDとは何者なのか、どういう経緯で生まれ、どんな形で進み、いまどんなステータスなのかを共有するところから始まりました。
これまでの奮闘記の通り、現時点では「これだ!」という事業の核となるものが見つかっておらず、コアバリューを追求し、検証し、見極めるフェーズどころか、その手前の「複業スタートアップ」としての型作りという「組織」の話でとどまっている課題などを共有しました。
終始話を聞いたのち、まず第一声として、SoupStockTokyoの遠山さんの著書を読むべしというアドバイスを頂きました。
遠山さんはビジネス業界でもとても著名な方ですが、こちらの本を拝読したことがなかったので、その場でAmazonをポチっと。
(メンバー全員必読にしたいくらい良かったので、この話の学びはいずれかnoteにまとめます。)
この著書で語られている内容とも関係するのですが、今のトンスタに足らないものは、シンプルに、MVV「Mission Vision Value」であり、「誰の何を解決するのか」という具体的なターゲットイメージということでした。
天野さんに言われ、ハッとした自分。
TONJIRUSTANDをゴレンジャーのチーム化した当初、MVVをきちんと策定しようと試みたものの、他のアレコレに気が取られ、中途半端なまま止まっていたことを思い出したのです。。。
▼トンスタ立ち上げ当初に作成し、途中で放置されていたMVV
途中、色々思いめぐらす中で、「世界一ホッとするを届ける」というキーメッセージを見つけたものの、具体的にそれはどんな人にどんな価値として提供するものなのか、など、言語化できていないことに気がつきました。
天野さんからはRのプログラムRingについて教えていただきました。
Ringとは、リクルートグループ会社従業員を対象にした新規事業提案制度です。『ゼクシィ』『R25』『スタディサプリ』など数多くの事業を生み出してきた新規事業制度は、1982年に「RING」としてスタートし、1990年「New RING」と改定、そして2018年「Ring」にリニューアルしました。
リクルートグループの従業員は誰でも自由に参加することができ、
テーマはリクルートの既存領域に限らず、ありとあらゆる領域が対象です。
リクルートにとって、Ringとは「新しい価値の創造」というグループ経営理念を体現する場であり、
従業員が自分の意思で新規事業を提案・実現できる機会です。
この新規事業プログラムに手を上げるにあたって、社員皆に提出させるのがいわゆるビジネスモデルキャンバスのフレームワークだと、R独自のフォーマットを見せてもらいました。
事業のユニークさや、競合はどこか、どうやってマネタイズするかなどを端的にまとめさせるフォーマット。文字数も制限がありました。
このフレームワークを埋めるのに、時間は最大30分。
30分かけても埋められないようなものは、考え切れていない。
=それは事業にも値しない。
ニューリングには年間約1000の応募があるそうです。
その応募に必要なフォーマット。この書類審査で9割が落とされるそうです。
残りの1割を赤字入れ、さらにふるいにかけ、残った1割にようやく企画プレゼンの機会が与えられるのだそうです。
くぐり抜けた事業アイディアに対して、プレゼンの場でもひたすらツッコミまくって、ぶっ潰すくらいの勢いで叩くんだそうです。
それくらいしてでもブレない信念を持てて初めて、事業のスタートラインに立てるのだと、教えてくれました。
この話を聞きながら、前職の事業立ち上げ当時、価値検証を重ねながら日々書き直して磨き上げていたことを思い出し、思考錯誤を重ねることで、方向性が変わり、少なからず解像度が高まっているという状況も踏まえて、改めてちゃんと言語化せねばならなかった、、なんて中途半端だったんだろう、ということを痛感しました。
天野さん曰く、このフレームがきちんと埋められていて、その事業はなぜ優位性があり、誰がアーリーアダプターとなって使いまくってくれるのか、が明確であれば、もっと具体的にやるべきことや事業可能性の検討が出来るはずだ、それがいまのTONJIRU STANDには無い、ということをハッキリと教えてもらいました。
発起人の私は
・普通に豚汁屋をやっても成功しない。
・ただの飲食店ではなく、自分たちにしかできない事業を成立させたい。
・複業スタートアップとして、実現できる事業をやりたい。
この想いだけは強く、でも、それがなんなのか、自分がやりたいものの、ハッキリとした答えがずっと出せずにいます。
そんな中でも、色々とトライしてきた中で、ぼんやりと、イメージができてきたのは、「主戦場がコミュニティ(場づくり)で、差別化が豚汁である」ということかなという話をしました。
天野さんからは、「極端な話、豚汁で稼がなくてもいい。付加価値にお金をつけた方がいいし、それは多ければ多いほど良い」というアドバイスをもらいました。
▼色んな可能性はある。大事なのは、「誰の何を解決するのか」
それによって、やるべきこと、事業の核が変わる、という図
このメンタリングを受け、帰りに反省会をする3名。
これからのTONJIRU STANDを作っていくには、これはだれが決めるでもなく、メンバー全員が自分ゴト化して、キャンバスに向き合うべきだね、ということになりました。
少なからず、数か月走ってきたTONJIRU STAND。
「言い出しっぺの私がやりたいと言うから、その手伝いをしている」ではなく、「自分たちの事業を自分はどうしたいのか」という視点で向き合おう、ということで、各人に課題とすることにしました。
期限は一週間。
わたしも改めて思考をクリアにして臨む週末を過ごし…
メンバーがTONJIRU STANDのことをじっくり見つめ直す時間。
結果として、抽象度の高いところでは共通する要素があるものの、具体のところでは、それぞれ考えていることが異なっていて、掘り下げが足りないことが明確になりました。
また、ビジネスという観点において、全員が具体性のあるゴールイメージを持てていないことも明らかでした。
全員集まってこれを詰められたら良いですが、複業の我々にはメンバーの予定合わせすら難しいため非現実的です。
自分がリードして詰めていかねばならぬ、と改めてプレッシャーを感じ、覚悟を決めねばとなったのでした。
挑戦は続きます。