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わたしが見つけた「シン・二ホン」アンバサダーの真骨頂

こんにちは、いわあゆです。
NewsPicks公認のシン・二ホンアンバサダー第3期生として細々と活動していたのですが、このたび、会社、社外コミュニティと、2か所で昨年末から実施していた読書会の活動がようやくひと段落したので、noteにまとめることとします。

ぶっちゃけ、1人で全7回ずつを回すの、かなり大変でした(笑)
まずは、やりきった自分を褒めたいと思いますmm

実際やってみて、自分が想像する以上に、参加者に与える影響力が大きかったことに驚くとともに、改めてスゴイ本だったんだな、と気づかされました。

すごく正直な話をすると、アンバサダー育成講座3期生の間、かなりタフな内容の講座に対して、なかなかフルコミットが出来ず‥2回も欠席してしまったし、皆さんの熱量の高さについていけていない自分に後ろめたさがあったのが事実。
(終わってからもっと真面目にフルコミット参加しておけばよかったと後悔・・後々言っても始まらないのですがw)

アンバサダーの仲間とのかけがえのない出会いや交流の場もすごく大切で、ここでのご縁はこの先もずっと続いていくものと思っていますが、わたしにとっての本番は、アンバサダーを任命されてからの自分にあったなと思います。

”「シン・二ホン」アンバサダーになったぞ”、とFacebookで意気揚々と投稿すると、多方から賞賛もらえ、ときに「データビジネス」の仕事がふってきたこともありました。

いや、アンバサダーになったからって、データビジネスごりごりできるデータサイエンティストになれるわけではないんですよ(笑)
ただ、周囲の期待は自分が想像する以上に高いものが生まれるんだなということも体験できました。

わたしがトライした読書会は、「朝渋」という朝型人間を量産するコミュニティと、自社でもデータビジネスを運営する所属会社のビジネス部門。

もともと自分自身が”「データ」にどこか苦手意識があり、知っておいた方がいいジャンルだと分かってはいるけど、積極的になれない人間”だったので、そんな人にこそ、体験してほしい、そんな思いがありました。

アンバサダー講座や読書会を通じて、この本をおそらく5回以上は読んでると思いますが、何回読んでも難解だなと思ってしまう、そのくらい難しい(笑)決して簡単じゃないと思います。

そんな難しい本だからこそ効いてくるのが「対話をする」という読書会スタイル。これが、やはり重要であり、個人的には、この活動における要なのではないかと思っています。

まず最初に、読書のハードルを下げたこと。
この本は手に取るのも気が引けるほど分厚い(笑)
しかも、内容が難しくてとても一人では、読み切れない・・・途中でココロが折れちゃう。そんな人は少なくないはず。
でも、誰かと読むなら、そんな難しいハードルも乗り越えられるかも、といったように、参加する人の間口を広げたのが大きいなと感じています。

社内に向けた読書会アピールも、その点はかなり強調したし、実際に参加してくれた人の多くが「もともと本を読む機会があまりない。難しそうだから絶対自分1人は手に取らないジャンルだった、だから参加した。」という人でした。

次に、最も重要なポイントは、本を読む行為そのものではなく、「対話することによって読んだ情報を本人の中で消化させる」行為だと思います。

対話を通じて、自分になかった視点を発見する
自分が読み解けなかった点を学んだり理解することができる
自分の意見を伝えることで、誰かの気づきになる
対話の中で、個々人の意識にまた新たな化学変化が起きる

参加者からのフィードバックで一番多かったのが、この「他人と読むことで得られた気づき・発見の大きさが圧倒的価値」ということでした。
このスタイルを踏襲したからこそ、参加者の満足度も高かったと思います。

また、「シン・二ホン」という本だからこそ、この体感は大きかったんだと思います。参加者のバックグラウンドも年齢も職種も役職も粒度はバラバラだったけど、だからこそ、それぞれのフィルターを通してアウトプットされる対話のエッセンスがいい感じにお互いを刺激し合っていたのが面白かったです。

データに裏付けられたファクトを突きつけられ、個々の反応はネガティブになることもあれば、答えの出ないモヤモヤに包まれる時間もありました。
少なくとも、「絶対これしかない!!」という全員が目の覚めるような解が導けたことは1度もありませんでした。

解答が出せることが大切なのではなく、自分がどう捉えたのか、それはなぜそう感じたのか、本当にそれは自分の意見といえるのか、反対勢力から潰されそうになってもゆるぎない答えなのか、その思考プロセスを踏ませることに意味があるのだと、アンバサダー講座で自分が感じたことだったので、読書会においても、モヤモヤを歓迎しました。

多様な価値観があふれる社会において、1つの本に対する捉え方も多様である。それを象徴的に感じるシーンがありました。
あなたにとっての「シン・二ホン」とは?を問いとした最終回。

自身もシンゴジラがめちゃスキで、安宅さんのファンでもある、という一人の参加者が、「シン・二ホン」のシンは「新」の日本を導く本でもあり、「真」の日本を教えてくれるものでもあった、自分の人生を変えるほど影響を受けた、と感想を述べていた。

その話を聞いた別の参加者は、私にとってのシンは「心」であり「芯」だと思う、とまた違った視点を持っていた。幸福感は、その人の感じ方であり、これからの未来を生きる上で、自分の幸福観をどう変えられるかが大事だと思う、と想いを述べていた。

個々人の解釈の自由度を持たせるという安宅さんの裏側の意図があったのだと思うが、それがこうも見事に体現してるのを目の前で見れたのは面白かったです。

対話を通じて、他人の考え方を知り、対話を通じて、自分の価値観を自覚する、決して自分がマジョリティではないことも発見する。

これからの未来を生きる人にとって、大切なのは「自分はどう在りたいか」を自分で考えて意思決定することだと思います。
対話があることで、他者に自分を投影し、自己を再認識する。
本そのものは、各々の自己理解を深めるためのツールなのだな、とも思いました。

この本と、この読書スタイルがもっと広まり、手に取った全ての人が自己理解を深めて、自分が本当に大切にしたいことを発見し、次の行動の原動力となる・・・そんなキッカケが、日本のあちこちで巻き起こる、ムーブメントになればよいなと思います。

アンバサダー養成講座は早くも4期が終わり、第5期の募集が始まるそうだ。
つい最近知り合った私立の高校教師に「シン・二ホン」の話をしてみたのですが、本の存在すら知られておらず・・そして、それがリアルな実情だろうなとも思いました。

月並みなコメントになってしまいますが、コロナの前に書かれたこの本、近いうちアップデートされる日もそう遠くないと思いますが、この地道な活動が少しずつでも広がっていくことで、本当に必要としている人に届き、少しでもよりよい未来に向かっていくと良いなと思います。

またご縁があれば、次の地で読書会の体験を提供してみたいなと考えています。ご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。


ありがとうございます。日ごろお世話になっている周りの人たちへの恩返しのために使わせていただきます^^