個人をエンパワーメントする組織をデザインすること
こんにちは、いわあゆ(@iwa_ayu)です。
豚汁エバンジェリストを名乗りTONJIRU STAND(トンスタ)という屋号を掲げて世界に向けて発信しています。本noteはその世界進出に向けプロジェクトメンバーとともに歩む変遷レポートとなります。
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2020年、TONJIRUSTANDをどうしていくのか、を考えていた年末のこと。
メンタリングをしてもらった天野さんと、その後トンスタについて話をしていた時、事業そのものについてディスカッションするよりも、メンバーが自発的に機能するにはどうしたらなど本質的ではない部分に時間がとられてしまって、事業自体を進められていないことがもどかしく苦しい、という話をしていました。
その時天野さんから、「そうかー、なんだ、しっかりマネジメントしてんだね」
という言葉をもらいました。
「マネジメント・・・?」
一瞬何のことだ?、と思ったのは、私は「マネジメントしよう」という意識は全くないままに、「チームと事業を前に進めるためにどうしたら」とひたすら試行錯誤していたに過ぎなかったからです。
改めて、その一言で、「マネジメント」という意識が芽生え、2020年をどう迎え、どう進化させていくかを考える年末を過ごしていました。
(また別でレポートを書こうと思っているのですが)年末29日に弾丸日帰りで名古屋に豚汁遠征をしていたのですが、名古屋に向かう新幹線の中で私はこんなメモを書きました。
TONJIRUSTANDは複業スタートアップ。
個性、バックグラウンド、スキル、思考性もバラバラ。
なぜか不思議と私の呼びかけに共感して集まってくれた人たちが、自分の得意を生かしながらここでポテンシャルを発揮できる、そんな場づくりにしたいと思っていました。
一方、これまでもさんざんnoteで記してきましたが、「何をやるのか・なぜやるのか」が明確になっていないこと、個々人のコミットメントをはっきりさせなかったことから、この狙いはうまく行きませんでした。
そこで、自分の得意にフォーカスしたいスペシャリストの領域と、個としてスペシャリスト性を発揮しながら、組織・運営にも積極的に入り込んで事業経営に対してコミットできる人の領域と役割を明確にして進める方が、全員の議論の場や合議制をとるよりも意思決定が早く結果的にスピードも上がるなと思ったのです。
その上で、2020年は、勇気を出して、メンバーにコミットメント(宣言)してもらおうと思いました。
「あなたは、何のためにここにいますか?組織のために何ができますか?(ここにいて役に立てますか?)」
ちょっと厳しいようで、でも、それがないと、複業スタートアップは推進していけないなと思いました。会社に雇われている立場とは違うので、機能しない人・役割のない人がいることが足かせになります。
自分の存在意義を自分で見出せることができれば、その個人ミッションを果たすために、自分にも組織にもコミットしていける。
自分も役に立っている実感が湧けばモチベーションも維持できる。
メンバーが事業に対して当事者意識を持って主体的に動けるようになってほしい、そんな構想でした。
素案はこんな感じです。
この素案をピンクに預け、年始の定例会では、これを各メンバーが埋めることを宿題としました。
本業の傍ら忙しい時間を割いて、少額ではあれ時にコストもかけて参加するからには、日常生活のスパイスになったり、自分の成長になったり、何か得られるものを持ち帰ってほしい。それが結果的に本業や普段の生活を豊かにする原動力となる、それが願いです。
緑のさだひが、彼女の視点で振り返ってくれています。
どういう風に関わりたいのか、どんなことで仲間の役に立てそうかが、自分と仲間とで共有できていないと、何かの折に「自分ている意味あるのかな、みんなみたいにすごくないから後ろめたい」とか、「あの人は何もやってくれない」みたいな歪みが生まれてしまいかねない。
逆に、共有できていると、どういう関わり方をすればいいのか、どういう時にどこまで頼ってもいいのか、が分かり、変な遠慮などがなくなり、コミュニケーションの壁が減るのではと考えました。
忙しい時間を割いて、トンスタに関わる人たちの個人としての存在を、応援できるチームでありたいなと思っています。
こういった発想は、私のような複業スタートアップ視点からではなく今企業が積極的に支援する流れが出ていることをニュースで目にしました。
個としての力を磨き、それが発揮できる場所を作ることで、結果的に組織が強くなっていくことを目指す動きがある。
まさか、大企業のライオンが・・と驚きでした。古くからある大企業ほど、柔軟性に乏しく副業に後ろ向きではと思っていただけに。
このように個の力を磨くということは、決して、スタートアップや限られた人たちの考えではなく、世の中ごとになっていることを感じました。
最後に。今回、このコミットメント宣言を通じて、残念ながら抜けてしまったメンバーもいます。でも、結果的に、惰性で参加して無駄な時間を過ごすことにならなくて良かったと思います。
2020年のTONJIRUSTANDプロジェクトのリミットはあと少しです。
遅ればせながら組織を考える一方で、事業としての方向性議論は引き続き繰り返し行っています。
ここから、先、具体的にどういう事業でどういう未来のシナリオを描いていくのか、また改めて発表したいと思います。