春の書庫・秋の書庫
ベンジャミンが好きなのはちょっと寒いかなと感じるくらいの
《晩秋の昼》にある書庫。
ほどよい涼しさが目を覚まさせ、
珈琲を一層美味しく感じさせてくれるそうで
おともには必ずバニラとショコラのドーナツを持っていく。
さて、秋にあるなら、春にはないのか?
はい勿論あります。
ただしこちらは少し涼しいかな、と思うくらいの心地のよい
《早春の昼》にありますので、
たいがいこちらにくる人は、本を読む名目で、
あちこちにかけられたハンモックに揺られ
気持ちの良い眠りを求めにきているようなもの。
春と秋の蔵書の種類はほぼ同じ。
誰かがどちらかに一冊増やしたら、
もう片方にも自然に補填される仕組み。
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