見出し画像

「相手によって接し方を変えるのは適度まで」ほか

おそらく自己啓発本に載ってくるようなポジティブな内容ではなく、あくまでこれまで私を許容してくださった上司や同僚から教わった、受動的な目線で感銘を受けた考え方や言葉について発信する内容となります。

終わらない転職氷河期においては、結局のところスキルや実績が新天地を呼び込むきっかけたり得ますが、どうしようもなくなったときには他人から受けた考え方や言葉が自分を整理したり後押しするものだと思います。前置きとさせていただきます。(使用可能なものを検索して写真を使わせていただいております。)

相手によって接し方を変えるのは適度まで

目上の方とか取引先に対して尊敬語を使ったり、接し方を変えたりして意識的にマインドを切り替えるのは当然だと思います。とは言え、心に留めておくべきだと思うのが、「プライベートと仕事でそのマインドに強弱・高低差を作り過ぎない」こと。その高低差が大きすぎると体に毒だし、その高低差を少なくして、日頃から自分がニュートラルと言うかナチュラルな状態であることは、自身の人生という単位の中で考えるととても健康的だと思います。また、「できる限り明け透けで居る」こと。あまり余計なことを考え過ぎたり、その時々の優劣を考慮して行動すると、人を信用できなくなるし、ひとたび不信感に陥ったときの心の整理が大変です。考えを溜め込まず、思ったことを口にすることほど楽なものはありません。ただ、常識の範囲です。だから、できる限りです。料理を作ってくれた人に、開口一番ありがとうと言えるととても気持ちがいいです。良いことを言おうとして間をおいてらしいことを言おうとすると、それだけ自分の言葉のハードルが上がります。(笑)結局のところ、こういった要素の強い、裏表のない人間には、同じように裏表のない人間が集まってきて居心地も悪くないだろうし、そういう人間の方がどんなときにも動じず、強い印象があります。ちなみに、私の周囲で「相手によって態度を変える人」というレッテルが貼られている方が居ます。日頃の行いから、貼られるべくして貼られているのでしょうが、また自身の人生という単位の中で考えると、単純に損だと思います。それが心地よいなら別ですが、人もいずれ離れていってしまうでしょう。

マニュアルに無いことはその意図を

上司にマニュアルに無いこと(もしくは方向性が逆のような)を指示されることはありませんか。指示されたことが後日ちゃんとマニュアルに記録されていますか。「課長」「部長」「社長」おおよそ長という格の付く方は、その限られた権限で会社をよりよく改革していくことが義務付けられています。だから、会社を広く見渡し客観的な視点から指示を出す必要があります。もし、感情的だったり、その場しのぎ的な指示をされた感覚を持ってしまったら、できる限り柔らかい言葉で「マニュアルに無いのですが、どういった意図があるのでしょうか」「マニュアルとは違う指示である印象なのですが、今後そういう方針にされるのでしょうか」と上司に進言するべきです。ひとりで言えない時は、同意見の方と進言するであるとか、周囲の方を巻き込む努力が必要です。マニュアルとはイコール、「リスクが担保されているもの」のため、マニュアルに無いことを行うことはそれだけで危険です。よく「最後責任を取るのは私だから」という上司や考えを持つ部下が居ますが、当然と言えば当然ですが、多くの人が「責任者とは始末書を書く人もしくはクビになる人」という考えで固まってしまっています。関係性によってはそれでいいのだと思いますが、私の考えは、「責任とはスケジュールと部下の管理・ケアをして、進捗から結果まで定期的にフォローする。また、最悪の結果も想定することで、指示に責任が乗る・伴う」のだと思います。ちなみに、あまりお勧めしませんが、私の友人が同じような状況で結果的に上司から「そんな指示したっけ」と言われてしまった際に、指示をした上司(課長)よりもさらに上の部長の方に相談していた事例があります。心の強い人は参考になさってください。

責任は分散していいもの

「みんなで渡れば怖くない」ようなネガティブなことを申し上げるつもりはありません。仕事においては当たり前の「ダブルチェック」の意味合いについて推したいと思います。そもそもダブルチェックとは、「同じことを、複数人で確認することで、仕事の精度を上げること」です。メールを送るときは、送信先を間違えないために二人以上で確認することから、広義に捉えれば、3臆円のビルを買うために社内で稟議を通すようなことまで、金額や規模が大きいほど、ダブルチェックを行うものです。また、ひとりで行わないことで、責任が分散されます。「ひとりがお休みしても、他のひとりで仕事を回すことができる」「失敗する前に、誰が気付いて未然に防ぐことができるかも知れない」「失敗しても、ひとりの責任に押し付けることはない」「失敗した後、全員の視点で対応策を練ることができる」などが考えられます。働き方改革時代の今、属人的な仕事はどんどんナンセンスなものになっていくはずです。

さいごに

元も子もないことを言いますが、完全にストレス解消ができるなら、これらのことは特に意識することは無いと思います。それくらい、プライベートと仕事の間で、自分の気持ちをコントロールできているということなんですから、素晴らしいことです。私はそれが必ずしもできないことがあるため、同じような考えの人の後押しになれば幸いです。