感動を共有したい四十路映画記録 #0003「ザ・リング」
本日は「ザ・リング」です。
はじめに
日本版のリメイクとなりますが、私は日本版を見ておりません。当時は10代で怖い作品を見る勇気はなかっただろうし、何となく出演されている日本俳優が記憶にある程度です。
最初のシーン
10代であろう女の子ふたりは部屋でテレビを見ながらくつろいでいました。テレビから発せられる電波は人間の脳を少しずつ蝕むものだとか、ずいぶん難しい会話をします。それを見た日から7日後に死に誘うと噂のビデオを見てしまったことを話題にしていると、下の階の電話が鳴り、ふたりは電話を取りに降りていきます。
ストーリー
自分の姪が原因不明な状態で死んでしまったことから、その親である姉から調査を依頼されたナオミ・ワッツ。調べていくうちに10代の子供の間で流れる噂にある呪いのビデオの存在を知ります。そのビデオの映像を見た人間には見知らぬ誰かから「あと7日」と囁くような電話が来て、その死の宣告の通りに必ず死んでしまう。結果的にそれを手に入れ、自らもその呪いを受けたと自覚した主人公は、調査を急ぎ進めていく。
印象的なシーン
主人公が呪いのビデオを見て、そのことを最初に相談したキャラクターがバイオハザードのレオンにそっくり。そのセンターパートは世界観も相まってレオン。
主人公のひとり息子エイデンはクリッと大きな目に笑顔を見せず、年齢よりも落ち着いた印象の彼はひとりでネクタイを結び、いつも絵を書いている。死んでしまった従姉妹の通夜でも、死んでしまったことへの悲しさを口にはしなかった。
調査の最初の手がかりは姪が友達と行った旅行先での写真。写真に映る全員の顔は空間を捻じ曲げるように大きく歪んでいる。ビデオを見た後で写真に映る自分の顔も、何度撮り直しても本来の自分の顔の通りに写らない。ビデオと写真、両方を見せて相談されたレオンはどうせ学生が作ったものだと彼女を宥めるものの、一応ビデオのコピーを録るようにいい、調べてみるよと部屋を後にする。
長い梯子、馬、痛々しい誰かの指、鏡、海、灯台、暗闇に差す円形の光、ビデオに次々を映るものを頼りに、ある女性が関わっている事件の存在にたどり着く。
悪夢を見て起きた時、ベッドにいない息子を探しリビングに行くと、呪いのビデオを再生する息子を発見する。映るのは禍々しさを放つ井戸の縁に青白い手が掛かるところだった。直ぐにビデオデッキの電源を消しビデオを放り投げるが、息子が映像を見てしまった。
映った手がかりの中で見つけたある島の灯台。そこに呪いを解く何かがあると思った主人公は、近辺の牧場で静かに暮らす男性と出会う。その女性と同じ苗字の男性は、ビデオを頼りに家に来たと言う主人公を歓迎せず、自分に家族など居ないと言い放ち、追い返す。
レオンは女性が入院していたとされる病院に忍び込み、かの女性は何度も流産をを経験したものの、娘が存在することや、もう一本ビデオが存在することを知る。
姪が友達と行った宿泊施設に居るキャラクターが、海外ドラマNCISでギブスの故郷のいじめっ子として出演されていた俳優の方が演じられている。
主人公が出会う、かの女性と同じ苗字の男性を演じているのが、映画ボーンアイデンティティのアボット。ちょっと若い。
相談してから2回目にレオンに会った時に居合わせた長い黒髪の女性がポーリー・ペレット。海外ドラマで好きだった俳優を映画で見ると興奮する。
感想
サムネイル画像の通りにナオミ・ワッツが主演されています。海外俳優のホラー作品での演技は視聴者を故意に驚かせたり、女性キャラクターの甲高く叫ぶ演技に見飽きてしまう印象なのですが、ナオミ・ワッツの演技は全体的に落ち着いていて、呪いのビデオが作られた経緯を調べる新聞記者??ジャーナリスト??の役の目線で物語が進行していき、導入から同じ目線で見やすく引き込まれました。あまり意識して出演作品を見たことが無かったのですが、めちゃくちゃ可愛いらしい方ですね。彼女の出演作品を掘り下げていきたいと思いました。
おすすめな見方
日本版を見たことがなく、新鮮な気持ちで見ることができました。全体的に落ち着いた調査、音量、世界観で進んでいきます。私はそういった原作やオリジナル版を見ないままにリメイク版を見ることに抵抗がありません。同じような方は先入観を持たず、物語を見届けられるのはないかと思います。