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「私にしては激動の読書遍歴」

読書の魅力、というほど響きの良いものではなく、効能みたいなものが伝われれば、いや伝わらなくてもいいくらいです。ただ、新しい趣味ができるとか、精神的な成長を感じられるだとか、やはり、人は、年齢や境遇にかかわらず、「劇的な自分」に出会うのだと思います。ただ、言葉にしたかった。

住民税が憎すぎて図書館で元を取ろうとする(2022年8月)

ある方のnoteを読み、こう言う考え方があるのだと知り、中学生振りに図書館に通うことに。どっかの馬鹿な人間が始めた戦争について耳にしたり、時期もあって、恥ずかしながら何も知らない、戦争についての知識を貯めようと思い立ちました。ひたすらに、月に何度か戦争や日本史の棚から本を手に取り続け、これまでにふたりで30冊ほど、およそ5万円分の本を借り、読み続けました。この当初の私には、自己啓発や小説よりも、知るべき戦争の歴史を追いかけたい気持ちが強かったです。とは言え、これからも継続するべきだと思います。

本を買い始める(2022年9月)

借りる本を読了する速度が上がって行ったのは、彼女の方が先でした。それはそれは早いです。早ければ1日から数日、遅くとも1週間程度で読了してしまうことに、
恐怖さえ感じます。競争相手というか共存相手が居ると感化されますし、私も読んだ気になってしまいそうなほど、読書の意義を感じ始めます。でも、結局、現物が欲しくなるものですね。映画や音楽に対してもともと有る収集癖が、ついに書籍にも回り始めました。

彼女が完全に読書家になる(2022年10月)

毎週、もっとなら数日ごとに、彼女が報告する書籍は変わって行きました。さくらももこさん、原田マハさんを推しに据えた、彼女の読了速度がピークを迎えたあたりで、私は戦争に飽き、小説が面白いのかもと興味が湧いてきました。ただ、赤川次郎さんの三毛猫ホームズを読んでいたような、中学時代振りに、純粋に小説を楽しめる感覚が分からなかったため、(読んでもいないくせに)いったん、中田英寿さんの自伝小説を読み始めました。

中田英寿さん関連の文庫本を読了する(2023年1月)

彼の著書というよりは、彼を追いかけていた編集者の方が書く回顧録のようなもので、初めて海外リーグに飛び込んだ数年分の内容が描かれていて、当時はテレビのニュースや試合で流れてくる「表」の彼だけでなく、裏の努力や苦悩、所属チームやその街、人々を巻き込んだ自伝のような内容で、結果的にスラスラ読めてしまいました。そうか、好きなジャンル(サッカー、中田英寿という個人)であれば頭にスッと入ってくるのかと思い、何となく、彼女が何冊も同じ著者の本を追いかける意味が分かりました。

ジャケ買いを知る(2023年1月)

彼女が推す原田マハさんの著書はファン・ゴッホの絵が表紙になっている印象が強く、部屋にあるだけでとてもお洒落で、目を引きます。私は右手で少し曲げられるくらい柔らかい表紙で、且つ「四六判(127×188)」サイズの本が好きなので、自然と手に取ります。そのうち、どことなく目を引いたのは「元彼の遺言状(新川帆立さん)」。またこの方も、異色の経歴と弁護士資格を持つ方で、理系弁護士の目線で話すような、読みやすくて面白い、硬くない文章からでスラスラ読めてしまう。私もやっと本を手に取る頻度が増えます。

小島秀夫さんが推す小説を読了する(2023年2月)

シャーロックホームズの文庫本を持ち歩き始め、youtubeで「ほんタメ(司会者ふたりが本を紹介する)」か「有隣堂しか知らない世界(クセの強すぎる公式キャラクターと癖の強い正社員が本を紹介しない)」くらいしか、見ないようになっている私たち。幾度となく通い始めた有隣堂で彼女が見つけた、その本の帯を書いた方の名前に目を引かれました。小島秀夫さん。私が好きなゲームの作者で、インタビュー等で映画や本に人生を変えられたと仰るほど、その世界にどっぷり浸かっていて、これまでもこれからも大好きなゲームを作り続けながら、第一線を走り続ける方。ただねえ、本のサイズが菊判(150×220)。私にはデカすぎる。書き出しを読んでみると、「玉音放送(1945年に国民へ向けて戦争に敗けた報告を天皇がラジオ放送した)」について触れており、戦争の歴史について少しだけ触れた、私の琴線に触れました。私の中では早い、2週間程度で読了。「プリンシパル(長浦京さん)」引き込まれました。

本って趣味として最強な気がしてきた(やっと)

最近は何にも金がかかりすぎている印象ですが、本の価値は本当の意味で高止まり、値段もそこそこ。趣味界隈では何よりも安い気がします。状態にケチをつけなければ、コンビニで買うおにぎりのような価格帯で好きな本が買える、古本屋さんはパラダイス。また、彼女とふたりでよく言ってますが、電車で携帯見てる人よりも、読書している方のほうがかっこいい気がします。携帯の電池は食わないし、語彙や知識も溜まる。とまあ、きっかけ次第なんですね。何でも。はい、すいませんねえ、こんな当たり前なことに、今更気付かされたもので。もっと、読みましょう。笑