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小山泰子
2021年6月25日 17:03
ピアノレッスン土曜日の午後、いつものように小学生の私はバス停を降りて、小さな坂を下りほそい道を歩いて、ピアノの先生の家に向かっていました。その時後ろからリズムに乗ってタッタッタっと足音が近づき、あっという間に私を追い越していきました。それは青いジャージ姿の大学生くらいの男の人です。「あっ落ちた!」後ろポケットから何かが落ちて、走り寄って拾い上げると、それは4つに畳んだお札の束でした。