世の中の男たちよ、大人の女性の苦労を知れ(短編小説)
『どうやら、世の中の男は女性の苦労を知らない』
これは、多分下手すると永遠に語られるテーマだと思う。
私は専業主婦をしているミキ(仮名)43歳。
夫の剛志と高校3年生の長女はるか、中学生の長男のひろしと4人暮らしだ。
夫とは、元は同級生で24歳の時に結婚した。
独身の時代は、仕事に追われて『結婚して専業主婦になりたいな~』なんて言っていた頃がなつかしい。
女性は結婚してからがスタート地点へ足を踏み入れたようなものだ。
主人の親族や親戚との交流、住み始めた場所でのご近所での付き合いなどまずはコミュニケーション力などが大きく試される。
そして、朝食から洗濯などの家事の全般を受け持ち、子どもが出来るとその子の世話をすることになる。
これ以外にも、世間で呼ばれる『名もなき家事』を入れたらすごい量の家庭のお仕事である。
しかも、ほぼ素人同然のことを一から学ぶことも多くあるのだから世の中の主婦には頭は上がらないはず。
と、思っていたら…
夫は仕事の後、家に帰ると風呂に入ってご飯を食べてゴロゴロしながらテレビを見て寝るだけである。
確かに仕事での夫の苦労はわかります。
ただ…
主婦の仕事の量は下手するとあなたの倍くらいかそれ以上あるのになぜ休んでいられるの?
結婚生活が始まった頃はそう思っていた自分がいた。
だけど、何十年も経った今は、人生って案外持ちつ持たれつなのかなと思ってきた。
だって、主婦業も大変だけど、仕事も大変。
口喧嘩も多いけど、お互いに許しあってきた。
最近の世の中では、できちゃった結婚などで気軽に結婚しているカップルが増えてきている。
そんな世の中にいる男たちへ申しあげたい。
『結婚生活はお金と愛だけじゃ通らない。そして両者がお互いを思いやって許し合う毎日です』
そして、最後に。
『世の中の男たちよ、まずは大人の女性の苦労を知れ』
そこから、初めてお互いを思いやり許し合うことができるのだから。
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