私たちはいつから太陽のぬくもりを忘れたのだろうか(短編小説)
『世の中、なんだかおかしいな』
マキ、25歳の大学卒の女性。
一般企業で勤める。ごく普通のOLだ。
ここまで、確かに多くの友人と楽しみながら歩いてきたつもりなのに、大人として社会に溶け込み始めると、年功序列がよりましている気がした。
今日だって、定時で帰れると思っていたのに…
『マキ、明日からそういえば休みだったよな?だったらこの資料、今日中にまとめといて~』
と上司が帰る行く手を止めてくる。
『用事があるので、すみません』
と言いたいところだが、会社内の雰囲